全国漫遊批評における公務と私用の区別

芸術祭の審査員には、審査対象の公演に関して、プログラムに執筆したりプレトークに出演する等の行為はもちろん、事前に見解を個人として公表することも控えて欲しい旨が文化庁から通達される。

どうやら、公演団体への補助金申請を査定する仕事に何らかの形で関わっている人物が、視察と称して各地を漫遊して、なおかつ、それに対する所感を「批評」と称して個人として公開する行為がここ数年露骨にまかり通っているようだが、このケースについても、管轄の公的機関が、この人物に、公務と私用を分けるように通達したほうがいいんじゃないか。そうしないと、公務を笠に着た権力の私的濫用の疑いが生じると思うのだが。