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「星」たちの21世紀

片山杜秀はなんだかんだ言って暁星から慶応で母校の教授になって「上がり」という感じだが、私のまわりには、妙に京都洛星出身の音楽関係者の姿が見える。京大や東大へ行くエリート男子校だから、と言ってしまえばそれまでだけれど、なんとなく、21世紀はそのような「星」(スター)を背負った男たちが初老を迎えて生きづらい時代になるんじゃないかなあ、という予感がある。岡田暁生嫌いがベースになった願望まじりの無根拠な思い込みかもしれないけれど。

(公立共学で育った私には、思春期の6年間を男だけで過ごすというのは未知の世界だし、ましてや、そこで展開される男だけのオーケストラ部というのはなかなか想像するのが難しい。(洛星の生徒たちが、威張っているがへたくそな当時の京響のプレイヤーを陰で軽侮したであろうことくらいは推測できるが……。)それはさほど昔のことではないが、でも、既に過ぎ去った時代かもしれない。21世紀は、女性がウィーン・フィルで演奏して、指揮台に女性が立つ時代ですからねえ。今月の大フィル定期はシモーネ・ヤングが振ることになっているし。)

[一方、大栗裕が音楽に出会った天王寺商業学校音楽部は戦前なので当然男子だけだし、彼が指導した頃の関西学院大学マンドリンクラブも部員はすべて男子学生だったそうですが。そして同じく大栗裕が指導した時代の京女のマンドリン部に、中川正文教授の息子さんとして打楽器で助演していた中川真も洛星出身であるわけだが……。やっぱり日本のクラシック音楽にはジェンダー論成分がまだ全然足りないかもしれないですね。]