西欧化・都市化・近代化

ポストモダンからカルスタ・ポスコロに進む議論のなかで、しばしば、「近代化を西欧化と混同してはいけない」と指摘された。日本(アジア)には日本の近代化があるはずだ、ということだと思う。

それはいい。

でも、そのようにブラッシュアップされた近代化論が、なにやら議論の型、「スタイリッシュな文体」(←同語反復)となり、同語反復的な言論が「再帰性」というマジックワードで補強されるに至ると、この人たちは、なるほど西欧化の罠をまぬがれているかもしれないけれども、近代化の語を今度は都市化(おしゃれなシティーライフ)と混同しているのではないか、という気がしてくる。「先端研究」は都市の特権ですよ、みたいな。

都会に憧れる田舎者と、都会の遊び人の野合・結託である。