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「ブーレーズ・コンダクツ・タケミツ」の謎

「鳥は星形の庭に降りる」は、小澤征爾の後任のエド・デ・ワールトがサンフランシスコ響で初演したそうだが、ワールトはたしか小澤と同じ頃バーンスタインの副指揮者だったから、いわば「身内」で、その頃ヒューエル・タークイもサンフランシスコにいたらしい。こんな風に、武満徹の「インターナショナルな成功」なるものは、「シンデレラ」と呼ぶには個人的なコネクションが目立つ。善し悪しではなく、見ず知らずの異邦人の音楽をいきなり一本釣りする酔狂な人など、現実にはいない、ということだと思う。「音楽の国」はお伽噺の世界ではないということだ。

そうやってひとつずつ潰していくと、1977年に10年前の旧作「アーク」をどうしてブーレーズがニューヨーク・フィルの定期で指揮したのか、そこが謎としての残る。ブーレーズに生前に質問しておくべきでしたね。