学芸員はどのように勉強するか

為政者に反抗することが正義である、という立場を採用すると学芸員を人文家がこぞって擁護することになるのだろうが、学芸員には、キモさを発症することなく勉強した人たちが少なくない気がする。

そして、「学芸員はガンだ」という話法は、むしろ、「文科省はガンだ」と公言してはばからない大学人の物言いとよく似ている。(日本会議の運動が新左翼を「勉強」して成功したようなものである。)

敵の敵は味方だ、みたいなオセロゲームをやっていると、議論はどんどん錯綜する。白黒入り乱れての内ゲバである。

どちらにしても、博物館法に沿って業務を進めている人たちには、あまり関係のない話なのではないか。

勉強の哲学 来たるべきバカのために (文春e-book)

勉強の哲学 来たるべきバカのために (文春e-book)

(iPhoneのスクリーンリーダーで「聴く」のに丁度良い文体で書かれていますね。)

参考:

……というエントリーを何かのリンクでいきなり訪れた人には、何がなにやら意味がわからないだろうから、3つ前に遡ってリンクを張っておく。

日本を「法人化」したい人々 - 仕事の日記
キモいバカの話 知と言語と共同体 - 仕事の日記
ビジネスの哲学 来たるべきビジネス・バカのために - 仕事の日記