2017-04-30から1日間の記事一覧

問答無用な東国文化を柔らかい個人主義で論評する

山崎正和が、サントリー文化財団設立当時を回想して、当時の東大の先生たちの権威主義(目上の研究者を「先生」と呼ばずに「さん」付けすると烈火の如く怒る、とか、どこかで無礼者を問答無用に切り捨てる感じがあるわけですね)を指摘するのを読むと、彼が…

「ソ連はキモい」

都留重人の留学記には、1940年前後の留学中に、ハーヴァードの学生がソ連のことを「It's so weird.」といった、という話が出てくるらしい。山崎正和が1980年代の回想のなかで披露している話だが(オーラルヒストリー、220頁)、「ソ連はキモい」というのは、…

山崎正和

最初の章の満州時代でいきなり引き込まれて、まちきれないので、途中をとばして、阪大美学科ができた頃1970年代後半の章を読む。『演技する精神』は、阪大美学の演劇学普通講義をやりながらできた本だったと知る。(教科書に指定されていて、年度末にこの本…