先日お知らせしたNHK大阪放送局開局85周年記念「よみがえる関西のオーケストラ作品」公開録画。
http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0062241/index.html
NHKの告知ページには出ていないのですが、大栗裕の歌劇「夫婦善哉」も、さわりの部分が演奏されます。部分的とはいえ、1957年の初演、1993年の再演以来、3回目の演奏ということになりそうです。
織田作之助の小説を中沢昭二が脚色して、大栗裕が大阪言葉で作曲した作品。舞台は大正末から昭和初期のミナミ。故・森繁久弥主演の映画がヒットしてオダサク・リバイバルが起きて、「おばはん、頼りにしてまっせ」が流行語になったとされる昭和30年代に生まれたオペラです。
しかも今回は、同じく中沢昭二とのコンビで、こちらは戦後同時代の世相・風俗を活写したラジオ・ミュージカルス「待てど暮らせど物語」とセット上演なので、シリアスな大栗裕とコミカルな大栗裕の両方を知っていただけることになりそうです。
現在、観覧申込受付中。
映画「夫婦善哉」は森繁久弥の代表作、ということが強調されますが、わたしは、蝶子を演じた淡島千景さん、観るたびにいいなあ、と思ってしまいます。(同じ頃の映画「修禅寺物語」でも、上昇志向の強い桂の役で出ていらっしゃいますね。)
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今回のNHKのキャストだと、松本薫平さんと石橋栄実さんが、「夫婦善哉」の柳吉と蝶子、「待てど暮らせど物語」の若夫婦を演ることになるのだと思いますが、
どちらも、ふがいない男を女の人が支える大阪っぽい(のか?)設定。このお二人だと、どんな感じになるのでしょう?