今度は朝日新聞大阪版夕刊に大栗裕

産経(3/3)、日経(3/8)に続きまして、本日の朝日新聞大阪版夕刊が大栗裕のこと、没後30年演奏会のことを取り上げてくださいました。(某S記者、来年度のフェスティバルホール・リニューアル・オープンへ向けて、現場復帰でございます。)

大阪音大付属図書館の大栗文庫にも先日取材に来てくださいまして、音楽記者歴の長い方ですから、色々お話したり、資料として音大が持っているあれこれの音源を聴いていただくうちに、「大栗裕は音楽ジャーナリズム的にこういうポジションにはまるのか」「こういう言い方をすればいいのか」と、こちらの頭の中を整理し直す機会になって、大変有意義でした。

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新聞の音楽担当記者さんは、皆さん本当にこまめにコンサートに足を運んで取材していらっしゃるのに、今時はまとまった取材記事を出せる紙面が潤沢にあるというわけではないようで……、

そういうなかで、大栗裕ゆかりの人たちが没後30年で一同に会する、というのは、それぞれの記者さんがそれぞれの切り口で「競演」できる素材になったようで、何かを活性化するきっかけになったのかな、という気がしております。

大栗裕という人自体が、何かおめでたいことがあったときに、音楽で賑わいを盛り立てる「触媒」のようなところがあったのかもしれませんし……。

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それから、記者さんの取材記事を読ませていただく一番の楽しみは、大栗裕の生前を知る方々のコメント。今回は、「EXPO'70讃歌」のオーケストラ譜をピアノ・スコアから復曲してくださった中澤道子先生もご登場。

日本万国博覧会の開会式典で演奏されたこの曲は、演奏会を「蘇る大阪」と銘打つ以上、是非入れたいということだったのですが、オーケストラ譜が発見できなくて、辛うじて記録映画に入っている前半部分の音と、ピアノ譜から中澤先生がスコアを起こしてくださいました。

こんな感じに、色々なことが準備過程でありつつ、本番が近づいてきました。

http://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20120420