偉そうな人批判の常道

「マスメディアで偉そうな人のなかには、自分の日常を支えてくれている、なくてはならない人に対して、人を人と思わぬ態度で接していたりする、社会的地位の高いオヤジには、そういうの、よくいるんだよね」

という論法がある。

昭和の終わり頃には、その論法でしばしば教育評論家(←受験地獄とか、学校が荒れて大変、と言われた時代にはそういう肩書きでマスコミに出る人がいた)が叩かれた。有名な教育評論家って、だいたい、自分の子供の教育に失敗してるんだよね、とか、そういうレトリック。

それはいいし、コンビニの店員さんとか、職人さんとか、現業さん、守衛さんに挨拶するのはいいのだけれど、

誰がどこでどう働いているか、ちゃんと見ているからこそ、叱るときは本気で叱る、腫れ物に触るような態度を取らない、

というのもあると思う。古くさい言葉だが、「上に立つ者の心構え」とか、「帝王学」とかって、そういうことじゃないのかな。

2:8の法則で、組織構成員の2割が他の8割を支えているのだとしたら、上司・トップ・管理職のほうもまた、2割の立派な人が、8割の地位はあるけどダメな人を支えていたりするんじゃないの。偉い人方面のことはよく知らないけど。