サン=サーンスとデュカス

必要があってサン=サーンスとデュカスの代表作を大急ぎで次々聴いております。

サン=サーンスの華麗な壮年期のコンチェルト群(ものすごい多幸感)から晩年のとらわれのない楽譜へと順に聴き進めると、難しい和音を使わなくてもいい音楽は書けるのだ、と信じることができそうですし、デュカスのように各ジャンルで1曲ずつ完成して、全部評価が高くてそれで人生を終えた人がいると、推敲に推敲を重ねて永遠に残る完璧な作品を残せばいいのだ、と鼓舞されそうですね。(デュカスは銀行家の一族で、アクセクした生き方をしないでよかったようですが。)

フランスは文明の理想、パリ音楽院サイコーって感じがします。サン=サーンスはフォーレやメサジェと出会ったニデルメイエールの数年間以外、教育には関わっていないらしいけれど、ともあれ、永遠不変の芸術万歳!

「魔法使いの弟子」=「ゲーテのバラードによるスケルツォ」が全3楽章の交響曲(=スケルツォなし)とセットになっているらしい、というのを恥ずかしながら初めて知りました。せっかくなので、「魔法使いの弟子」を交響曲の間に挟んで演奏したりしたらダメなのかしら。冒涜?

デュカス:魔法使いの弟子/交響曲/ラ・ペリ

デュカス:魔法使いの弟子/交響曲/ラ・ペリ