現場レポート

パナソニックが、ブラウン管カラーテレビやプラズマテレビの主力工場だった大阪府茨木市の事業所用地(約12万平方メートル)を年内に売却する方向で検討に入ったことが17日、分かった。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140218/wec14021807000000-n1.htm

かつて大阪万博の玄関口になったことで他市に先駆けて街のインフラを近代化した、わたしたちの街・茨木(先般東京で創設40年記念展「イメージの力」が話題になった国立民族学博物館があるのも万博の跡地だよ http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/power_of_images/)から、パナソニックが撤退する。

妹が結婚前テレビ事業部に勤めていて、その頃は、津川雅彦をCMに起用した大画面テレビの開発・売り出しが社の一大プロジェクトだったから、テレビ事業が社のシンボルだった最後の頃なのかもしれぬ。

(その頃スタートしたJリーグのガンバ大阪の本拠地が万博のスタジアムなのだって、パナソニックのお膝元っていうことだよね。)

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いやあ、寂しくなるねえ、という話だが、

今は、パナソニックの工場とはJRを挟んで反対側で、来年開設される立命館大学いばらきキャンパスの工事が進んでいる。線路の真横で、工事が進むにつれて、大きな建物がいくつも出来るとわかり、電車に乗る度に目が釘付けになる。経営学部と政策科学部と総合心理学部(新設)らしい。

http://www.ritsumei.ac.jp/rs/r2020/campus/oic/

少し前からJRの駅舎も改修工事がはじまって、ちょうど15年前にショッピングモールが出来た頃みたいに周辺が整備されるんだろうと思っていたら、ショッピングモールのイオンと立命館の間で、なんらかの提携関係もあるようだ(http://www.ritsumei.jp/news/detail_58_j.html)。

イオンと立命館予定地とは、今はJRの線路の西と東で直接往来できないが、きっと何か考えているんだろう。

軍需産業、という物の言い方もあるが、大学だって、ヒトだけでなしに土地と建物とその他のインフラがないと成り立ちませんからねえ。地元の自治体にとっては大事業って感じになっております。

人の往来がさかんになるのはエエことですわ。大学が出来たら、若い人がギョーサン茨木に来るっちゅうことやしね。

きな臭い、かどうかは知りませんが、市内の名神や国道を物流のトラックが日常的に走り回っておりますし、パナの跡地にはヤマト運輸も来るらしい。再開発工事も加わって、土木の土埃は、日々、立ちのぼっておりますぜ。

ここから大阪のビジネス街へ行くのは、アルベリヒのとこからワルハラへ上がっていくような感じがないわけでもないかもしれないね。