「語りを舐めるなよ」

(ドスの効いた安岡力也の声で、あんまり口を大きく開かずに、「がだりぼだべるなよ」くらいのつもりで、ダーティーに読んでください。……ホタテ)

20世紀の音楽・聴覚文化において、語り、ナレーションとは何であったか。シェーンベルクもストラヴィンスキーもリヒャルト・シュトラウスも(←彼のオペラには、しばしば決定的な場面で「地の台詞」が入るでしょ、アラベラの Rivolver! とか)、20世紀のまともな音楽家なら、誰一人無視することなどできなかったはずの大問題だと思うし、21世紀の新作がそのスピリットを演出込みで踏まえて、新たな生命をそこに吹き込んでいるのだとしたら大したものだが、半信半疑で、蓋を開けてみないと、結果はわからない。

語り・ナレーション文化は奥が深いヨ。