結局あの交響曲は「名曲」なの。(だったら文化庁芸術祭の審査員は名作を取り逃がして無能だったことになる。こりゃ大変だわ。我が身に火の粉じゃ、本気にならねば!)

……というあたりも勘案した落とし所が

「騙されるというコンセプチュアルアート」

なのだとしたら、やっぱ作品をネタ扱いしてることになるよね。

なんだか結婚詐欺の被害者が集まって、「あの人が本当に愛していたのは誰か」と言い合ってる感じ。オトコってバカね、みたいな。

吉田豪の童貞こじらせ系イベント風のオチにも見えるし、内田樹がハルキを愛するような仕方で私はゴーチを恋慕する(敢えて、なのか、不条理ゆえに、なのか)という風にも見える。いずれにせよ学問とは別ジャンルか。会員じゃないから、いいけど。