僕たちの嫌いなドイツ

ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)

ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)

フッサール(モラヴィア生まれのユダヤ人だったんですね)は数学の直観主義と関わりがあったと言うではないか。数学史のなかで、いちばんドンヨリした印象を与える領域……。

数学の現象学: 数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学

数学の現象学: 数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学

タイトルは素晴らしいけれど、中身はそれほど……。

「主観と客観」問題を社会化することに失敗した残念な方々が直観頼みの現象学になって、

ハイデガーとナチズム

ハイデガーとナチズム

アーレントとハイデガー

アーレントとハイデガー

  • 作者: エルジビェータエティンガー,El〓@7AC1@zbieta Ettinger,大島かおり
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 単行本
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その先に、存在が開けたパワハラ哲学者さんが登場したように思えてしまう。

こういう野次馬的な見立ては愛を欠いているかもしれないので、誰かが「直観の国ドイツ神話の系譜学」をまとめていただけるといいのかもしれません。ヘーゲルに取り憑いた Geist (霊)のさらにその起源に遡って説き起こすということで。

(ついでに、こういう「ドイツ的直観」が、北陸の首都、金沢の西田幾多郎先生の禅につながっていくところも、系譜学的に描いて欲しい。)