おそらくこれは国防(自衛隊)ではなく公安(警察庁)案件だ

単純な話で、古館氏の報道番組をみていたら、あの法案はもともと警察から出てきて、そこに国防とかがのっかたのだと記者さんが言っていて、ああ、それでこの話はわかりやすくなると思ったのでした。

ある世代から上の大学を出た人は、警察信じてないですよね。自衛隊さんとか国防とかの話は、何らかのスタンスを語ることが知的な振る舞いだから、みなさんそれは身に付いていて、内田センセとかも、スパイ映画風の「インテリジェンス」問題であるってな感じに外国問題を面白おかしく書くのがお得意なわけですけれど、地べたを這うようにお仕事をせざるをえない、おまわりさんの話はしないですよね。

一般に大学のセンセは、自治ということで敷地内におまわりさんが入ってくるのを「恥」だと思うみたいで……、そういう理念の話とは別に、おまわりさんの仕事をどう進めていくか、おまわりさんと兵隊さんの仕事の境界にある問題をどうするか、というのは、誰かがどこかで話しないとしょうがない。

おまわりさんが何をどうしたくて、だからこういう話が出て来た、というのがあるはずなのだけれども、そこは誰も言わないことにして、そのうえにかぶさっている外交上の機密とか、その水準で話をするから、おかしなことになってるんじゃないだろうか。

不気味、とか、何するかわからない、とか、おまわりさんは何言われてもしょうがないのか、それはちょっと酷くないか、という感じがあるんですよね。リベラルの人は、学生運動での機動隊さんとか公安さんとかへの怨念を一度ちゃんと整理清算してから話をしたほうがいいんじゃないだろうか。

(ちなみに、うちの母親は高校でて結婚するまでずっと警察の職員だったんですけどね。地主の娘で学校の成績もよかったらしいので信用があったのでしょう。鹿児島に陛下が来るから警備がんばらなきゃ、とか、そういうイベントもあったらしい。)