2011-01-01から1年間の記事一覧

今日は一日 朝比奈隆三昧(NHK-FM)

etc

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番アーティスト: 伊藤恵,ブラームス,朝比奈隆,新日本フィルハーモニー交響楽団出版社/メーカー: フォンテック発売日: 2005/04/21メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る 午前中を聴き逃して、伊藤恵さんのブラームスのコ…

ベートーヴェンがシラー「歓喜に寄せて」をもとに作曲した4人の独唱と混声合唱、弦楽合奏、ハルモニアムジーク、軍楽隊による大交響曲 ニ短調

大植英次・大フィルの「第九」は、こういう風に表記したくなる演奏でした。(明日もあります。)

分析哲学と「できるだけまっすぐな物差し」の寓話

etc

クレタ島のウソツキ、とか、アキレスと亀、とか、日常性の哲学を標榜する方々はたとえ話がお好きなので、マネをしてみましょう。「できるだけまっすぐな物差しを作るべし」そう考えた職人がいて、彼の一族ではこれが家訓として代々受け継がれていたとしてみ…

岡本章、四方田犬彦編『武智鉄二 伝統と前衛』

去年のクリスマス・イヴはアドルノ、ベンヤミン総ざらえをやったので(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20101225/p1)、今年は「46歳からはじめる分析哲学」(笑)でどうか、と思っていたのですが、昨年6月の明治学院大での武智鉄二シンポジウムがようやく…

イタリア・オペラにおける出版社の台頭(水谷彰良『消えたオペラ譜』)

etc

[12/23 最後に事後報告の追記あり]明日の授業(歌劇史)の準備をしていて思いついたお話。 消えたオペラ譜―楽譜出版にみるオペラ400年史作者: 水谷彰良出版社/メーカー: 音楽之友社発売日: 2003/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

映画『アマデウス』とゴヤの幽霊

etc

『アマデウス』公開当時に、音楽映画、しかも素敵なモーツァルト、という動機で観に行って、それでおしまい、というのはいかがなものか、という発言を読んだ記憶があるのですが……、懲りない無知なわたくしは、「ゴヤ、スペインだ♪」というミーハーな関心から…

承前:西洋音楽は日本でどう聴かれてきたか

etc

[12/20 付記を加筆。] 音楽の認知心理学作者: リタアイエロ,Rita Aiello,大串健吾出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 1998/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る まだ内容は何も考えていないのですが、題目は北野圭介…

1960年代アメリカの近代化論(北野圭介『日本映画はアメリカでどう観られてきたか』)

アメリカの六〇年代というのは先にも触れたように、学生や知識人を中心にリベラリズムが席巻した時代です。ですが、当時のアメリカのリベラリズムは戦後、アメリカを中心として世界秩序(特に「バックス・アメリカーナ」とも呼ばれます)を構想し、具体的な…

甦る大阪の響き〜大栗裕没後30年記念演奏会〜

堤俊作指揮・大阪市音楽団のCD「Salute from Osaka 2000」には、アルフレッド・リードが作曲した同団創立70周年記念のファンファーレと組み合わせて、大栗裕編曲による大阪市歌が収録されています。新しい市長さんがご就任の際には、是非ともこれを祝賀演奏…

「日本オペラ百年の記憶 since 1903」(『グランド・オペラ』vol.30(2003年春号))

[12/16 最後のオマケに一言追記。]

『日本オペラ史1953〜』の関西歌劇団関連

[オペラ「修禅寺物語」の成立史に関する追記あり。]増井敬二『日本オペラ史〜1952』刊行から8年。続編が出ていたんですね。 日本オペラ史1953〜作者: 昭和音楽大学オペラ研究所出版社/メーカー: 水曜社発売日: 2011/11/05メディア: 単行本この商品を含むブ…

男っぷりに惚れ直す

感動した。

「オッサン」を彷彿する対応

etc

「大阪市補助金を巡る報道と大阪フィルの考え方につきまして」 私たちはこう考えています! 大阪フィルハーモニー交響楽団の公式ブログです。 ミンボーの女 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2005/09/22メディア: DVD クリック: …

無題

どういう風の吹き回しか知らないけれども浮かれる人々。[12/6 追記あり]

即興:まとめ

etc

「即興」について断続的に書いてきましたが、記事がバラバラになっているので、目次風のまとめをしておきます。

片山杜秀と聴く「わんぱく王子の大蛇退治」

ザ・フェニックスホールのレクチャーコンサート。 わんぱく王子の大蛇退治 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2002/11/21メディア: DVD クリック: 31回この商品を含むブログ (18件) を見る

ナイーヴな日本の私

etc

岡田[暁生]「僕は今日は、ナイーヴだといわれることをもうあまり気にせずに、話ができればと思っております。むしろできるだけナイーヴになりたい、と」アルテス Vol.1作者: 坂本龍一,片山杜秀,吉岡洋,佐々木敦,大石始,石田昌隆,三上敏視,輪島裕介,川崎弘二,…

上野の東京文化会館と黛敏郎のオペラ「古事記」を関西のオノボリさんが見学する

etc

実際に見ないことには始まらないと思ったので、黛敏郎のオペラ「古事記」、日帰りで行ってきました。

「歌もの」と「語りもの」の区別、西洋と日本の近世における

etc

何度かに分けて書き継いでいる「即興」問題とも緩やかに関連しますが、西洋でも日本でも、特に近世(16から18世紀)を見るときには、「歌もの」と「語りもの」という区別が大事なのではないでしょうか。 ヘンデル:メサイア(全曲)アーティスト: アーノンクー…

異人の国と「首のない胴体」が蠢く世界

etc

[11/19 最初と最後に、鶴田錦史の評伝について、短いコメントを追加。] さわり作者: 佐宮圭出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/11/02メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見る↑タイトルに名前が出ていませんが、武満徹「ノヴェン…

タテ社会/ヨコ社会、東大教授とサントリー

etc

俺も白石知雄氏に嫌味言われながらサントリー学芸賞を頂きたいものよ。 ということで、今日も律儀に嫌味(なのか?)を書いてみる(笑)。

「Batti, batti、私をぶって」(作曲家の「人種、信条、性別、社会的身分又は門地」について)

第一四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 “ú–{‘Œ›–@

大地の歌

etc

大阪フィルの定期初日、客席へ入ると、数年前まで冬の集中講義でお世話になっていた指揮者のY先生が鳴門からいらっしゃっていました。シュトゥッツマン来日せず!の窮地を救った立役者、ソプラノの小川明子さんは、Y先生の奥様だったのでした。

『即興詩人』の訳文

etc

森鴎外―文化の翻訳者 (岩波新書 新赤版 (976))作者: 長島要一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/11/16メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (15件) を見る アンデルセンの『即興詩人』、実物を確かめてみないと気が済まなくなって、あれ…

揉め事の落としどころ

etc

[記事の日付を一部変更。即興とアヴァンチュールの話は http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20111105/p1 へ移動しました。] 【ドラマ Drama】揉め事。人・状況の鋭い対立の構図 【ドラマツルギー Dramaturgie】落としどころ。揉め事をけしかけつつ、決着させる…

即興詩人のアヴァンチュール:アンデルセン、フランツ・リスト、森鴎外

etc

即興の話のつづき。 森鴎外―文化の翻訳者 (岩波新書 新赤版 (976))作者: 長島要一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/11/16メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (15件) を見る 『即興詩人』や数々の「童話」をアンデルセン自身は Aventyr…

大植英次・大阪フィルハーモニー交響楽団「ブラームス交響曲全集」

CD

ブラームス:交響曲全集アーティスト: 大阪フィルハーモニー交響楽団大植英次,ブラームス,大植英次,大阪フィルハーモニー交響楽団出版社/メーカー: フォンテック発売日: 2011/11/02メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る 大阪フィルが様変わりしたゼ…

ビギン・ザ・吹奏楽(「アルヴァマー序曲」問題)

etc

ジャズ・バンドの起源とされるニューオリンズの黒人フューネラルのバンドのリズム(1小節を三分割)はカリブ系だということなので、 文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)作者: 長谷川町蔵,大和田俊之出版社/メーカー: アルテスパブリッシ…

「クラッシックおんがく」とヒップホップの食い合わせ

etc

[追記:言うまでもないですが、「文化系」は、「文系/理系」という話ではなく、「体育会系」と対になる言葉ですね。人文学vs自然科学ではなく、インドアvsアウトドア、ガリ勉vs番長みたいな。] 文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)作者: …

即興、シラケ世代から見て

etc

[即興と身体の屹立、即興と活喩prosopopoeiaの話を書き足し。さらに、即興詩人improvisatoreの話に少しだけ加筆。] 即興文学のつくり方作者: 阿部公彦出版社/メーカー: 松柏社発売日: 2004/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ …