2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

承前:それでもワークショップに参加したい勤勉なあなたへ

あなたはおそらく病的なまでにどうしようもなく勤勉なタイプなのでしょうから、12月7日までにやるべき課題を授けます。 音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ作者: 増田聡,谷口文和出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2005/02メディア: 単行本購入: 3人 …

怠惰のススメ、目標は参加者ゼロだ!

以前、あるコンサートをお手伝いしたあとで、その演奏会は幸い7、8割の入りでひとまず盛況と言える客席の埋まり具合だったのですが、ある演奏家が「あれだけ客が入ったのだから、主催者はガッポリ儲けたのだろう」と思い込んでいるらしいとあとで聞いて吃…

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(吉田先生、本当に残したいテクストは、ブログではなく、タグを手打ちのHTML書類をサーバーにアップロードがワールドワイドウェブの本筋だと思います。)

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(ダメな人文系学科は、もう新規採用とか止めて、今いる人が年限が来て教員がいなくなったらそれで順次終了ということでいいような気がしてきた。「人文科学としての音楽学」を文学部に設置する、というのも、暗黙の文化資本なしにやろうとする無謀な子が次…

転倒した因果の推定

誰かが犯罪に巻き込まれたときに、その巻き込まれた被害者の側に何らかの「巻き込まれる理由」があったのではないかとあれこれ詮索すること、ましてはそこに「社会的因果関係」を推定する、というようなことをやりはじめると、どんどん犯罪を起こす側のやり…

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https://twitter.com/smasuda/status/538534152019009536石田先生(神林先生が助教授時代の教授)の美学普通講義はノートを読み上げて学生が筆写するスタイルで、美学科開設以後、私が知る限りでは少なくとも3サイクル(=9年)くらいこの講義が続いた「変…

脚本

今週のドクターX、アドリブ禁止令が出たのかと思ったら、脚本が別の人だった。ガチガチに台詞とト書きで組み立てられていたのだろう。メタな言及をちりばめるのは潔くない感じだが、手術中のゴーグルが復活して、米倉が目をひんむかなくてよくなったのがい…

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http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/26253301.htmlバカが延々とこういうことで七転八倒しているのが病棟の窓から見えると、「ゼロ記号は永久不滅なのか……」と勘違いするかもしれないけどね……。アーメン

隠喩としての「ゼロ」

上のエントリーについて、たとえ話を思いついたので書いておきます。佐村河内/新垣問題は、「ゼロ記号としてのクラシック音楽」をぐるぐる回せばいい商売になると思った人たち(具体的にそれが誰なのか、実証・検証は今後の課題)が数年にわたって華々しく…

「ゼロ記号」論は筋が悪い

佐村河内/新垣の話はもう一歩先まで行きますよ(笑)。話してると面白いけど、書くのが下手な人、というのがいる。留学生が半年くらいで流暢に会話できるようになった、クライメートと楽しくキャンパスライフを送っているから語学堪能なのかなと思っている…

不安マーケティング

先の増税の影響で景気が好転しない状況が続いている、という市場分析を、「そんなときにはこうすべき!」の売り込みに利用したい人がいるらしい。が、私の見る限り、なるほど派手に宣伝する割には入りの良くないコンサートというのがあり、そういうのは、期…

前略、後藤菜穂子様

日本の新聞のコンサート評を英訳するのは至難の業だって、ほめてるんだか批判しているんだか、曖昧なことが多いから。もちろん、わざとでしょうけれど。 こういう愚痴を書かれるときは、誰のどの批評のどこが曖昧で翻訳困難なのか、実名を書くべきではないで…

無意識のズルさ

https://twitter.com/H_YOSHIDA_1973/status/537961379764768768その話は既に岡田暁生も書いている。前著の「混合趣味」のときもそうだったけど、吉田センセは、別に自分の手柄にしなくたって書物が成立するはずのところで「余得」を平気で受け取ってしまう…

経験則

増田聡が、相手をイラっとさせるダジャレ、とりわけ、「嫉妬」という言葉を持ち出すときは、不都合なことをごまかそうとしている兆候なので、一切無視。

出版社の態度は「謹慎」なのか?

http://d.hatena.ne.jp/smasuda/20141125リンク先で告知されているポピュラー音楽学会の佐村河内「事件」をめぐるワークショップ、なるものの趣旨説明の文章では、ワークショップの意義を2つ挙げている。(A) 「現代社会におけるクラシック音楽は決して「社…

プロレス音楽

(一連の経緯で、いかにもそうだろうなあと想像していた先生がホントにプロレス好きだとわかったことが、最大の慶事であったように思います。)

分析美学

の入門書なるものを本屋でちょっと立ち読みしたが、これって要するに、感性や芸術を語る言葉についての分厚いマニュアル、言葉というツールを使いこなすための注意点を事細かにまとめた説明書みたいなものなんでしょう。こういうものがあれば、ちょうどセン…

音楽分析とTPP:「JA化」する音楽学

「ポピュラー音楽や諸民族の音楽は、コンテクスト込みの固有性を尊重すべき文化であって、音楽・音響そのものを分析することは意味がない。」という議論は、TPPで非関税障壁を撤廃すると、日本の文化である「コメ」が滅びる、という昔の自民党+農協に似てい…

Symphony No. 1 “Hiroshima” (2003) のスコアを入手できた人いるの?

友人知人が何人いようと、無理なものは無理に決まっているわけだが、どうも楽観的過ぎるのではないだろうか。そういえば来年5月には海外で「Hiroshima」を上演予定とのことなので、楽譜が非公開で封印されているわけではないようですし、先のテレビ取材では…

事件性? キミに正義の味方ぶる権利はないと思うよ

http://d.hatena.ne.jp/smasuda/20141125内容についての疑問としては、通常この種の社会問題をめぐる学術的な議論は「起きたこと」の検証という形を取るわけだが、今回の件は、このままでは取り返しの付かない「事件」として何かが「起きてしまう」ことが予…

投機目的

考えれば考えるほど真剣に腹が立って来たので、平和な書き込みは消して別の話に差し替えることにした。全部ツイッターにログが残っているはずなので、暇な人は掘ればいいと思うけど、佐村河内問題について、増田聡先生は最初っから日和見で、資料の購入は「…

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(なんとなくもっともらしいことを言って場を取り繕うのを「きれいごと」と言うが、大衆文化論では、なんとなくもっともらしい俗悪を言って現役感を保持しようとするのを「きたないごと」と言うべきかもしれない。偽善の双子の弟としての偽悪か。二人は案外…

不戦敗の敗戦処理

最近、いわゆる「リベラル」(小谷野敦だったら「なんリベ」と呼ぶのか)の人たちが現政権のいわゆる「右傾化」に戦々恐々として、何かというと「戦争への道を着々と歩んでいる」と言うが、右とか左とか、そういうイデオロギー抜きに情報の流れ方、流し方だ…

「読了」って何だ?

「○○読了」とつぶやく人をときどき見かけるが、あれは、いったい何が「了」=終わったと主張しているのだろう。読書などという行為は「複製技術時代」の理想に照らせばあるまじき旧時代の遺物であって、本来であれば「複製技術時代」には「脳」というコンピ…

影響力を過信する男

https://twitter.com/smasuda/status/537045870110191616増田聡先生の書評は、版元の営業に事前通告しなければならないくらい影響力があるらしい。偉くなったものである。その経緯を全部公開するとは、今の世の中、談合がおおっぴらになったものだ(笑)。だ…

淀君と三成

岡田暁生と伊東信宏が大阪で音楽批評の社会的役割を語り合うシンポジウムをやるそうだが、このタイミング、メンバーの「現役感」のなさが哀しい。まるで太閤(秀和)亡きあとの淀君(暁生)と三成(信宏)の悪あがきみたいに見える。振り回される周りの身になって…

ウクライナのコサック、ラズモフスキー家

[追記あり]

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http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/26241994.html(アバトとポリーニのことはほっといてやれよ。あんたに具体的な迷惑をかけたわけじゃないだろ。イタリアには、よく知らないけど妥協なき左翼の怒れる若者が必要だったんじゃないの? 音楽産業が彼らをス…

日曜の朝

昨夜、地震があったらしいけれど、どうだったのかとテレビを灯けたら、報道番組はテレ朝だけで、キャスターは長野智子だった。ひょうきんアナウンサーさんがここまで来たのか、と知る。「女子アナ」さんのなかには、こういう人「も」いますね。ずっと地道に…

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(モダン演奏のときと同じ語法で次から次へと「若き才能」なるものを青田買いして、結局はモノにならない、というのを繰り返すのが日本の古楽における「失われた20年」だったように思う。団体を作るくらいの力なしに、つまり、外見はささやかだけれども持続…