2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

貴志康一について音楽学ができること(梶野絵奈、長木誠司、ヘルマン・ゴチェフスキ編『貴志康一と音楽の近代』)

2009年11月のシンポジウムの報告書。 貴志康一と音楽の近代―ベルリン・フィルを指揮した日本人作者: 梶野絵奈出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2011/05/25メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る 貴志康一について、指揮者としての…

「青年グループ」という青年のオペラ集団のこと(1953-1961/66年)

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バルトーク「青ひげ」が1954年には日本初演されていたと前に書きましたが、公演団体は「藤原歌劇団青年グループ」となっています。当時、藤原歌劇団に所属していたバリトンの竹原正三さん(1928-2006)が中心になって、ひたすら日本初演にこだわったグループ…

50歳でベルリン・フィルを指揮した日本人

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[7/28 朝比奈隆もベルリン・フィル定期に出演していたことが判明。データを追記。8/16 ベルリン・フィル公式記録でデータを一部訂正。][6/1 今年は2011年ですね。^^;; 年号の誤記を2箇所修正。2012年 → 2011年]21日は、西本願寺に参拝。阿弥陀堂にて、親鸞…

Dramaturgをどう訳す?(平田栄一朗『ドラマトゥルク』)

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[5/25 最後に、「戯曲」「劇」といった言葉をめぐる考察を付記。さらに、ベートーヴェンのヨタ話を追記。] ドラマトゥルク―舞台芸術を進化/深化させる者作者: 平田栄一朗出版社/メーカー: 三元社発売日: 2010/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この…

プロコフィエフの「仮装」

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大フィル定期の解説で、古典交響曲は、ストラヴィンスキー流の新古典主義の「客観視」(いわば、古典音楽の化石を弄ぶような)というより、仮面舞踏会、一種のコスプレかもしれない、という意味のことを書かせていただきました。そうしたら、リープライヒが…

「まなび」は「まねび」からということで、小鍛冶邦隆文体を模倣してみる、誉めるも貶すも話はそこから

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【例文 1】小鍛冶邦隆の書物は、対句表現等のレトリックを前提にした場合には、読者を、圧縮された硬質の文章であるとの印象へと導き、日本語におけるそのようなレトリックを知らないか、知っていてもそれが実際に使われうることを忘却した言語運用が常態で…

「アレクサンドル・ネフスキー」

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今週の後半の大フィル定期はプロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」をやります。わかりやすい音楽で、合唱と歌(小山由美さん!)も入るので、予備知識なく楽しめるとは思いますが、解説を書くために見直して、やっぱりこれは映画を見ておいたほう…

柴田南雄が藝大の先生だった頃を思いつつ音楽学のことをもう少し考えてみる

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前のエントリーで、 最近、柴田南雄の自伝を読んで、東京芸大楽理科には、かつて一時期、東大出身者だけでスタッフを固めるような動きがあったことを知りました。 と書きました。その話のつづきです。バルトークが民謡研究に没頭したり、ブーレーズがシェフ…

学会欠席届(声を合わせることについて)

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http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/asia/msj/#3536/4 日本音楽学会西日本支部 第1回(通算352回)例会 1.岡田正樹(大阪市立大学大学院) 2.田邉健太郎(立命館大学大学院) 話題提供とディスカッション 輪島裕介(大阪大学) 司会:増田聡 要するに、増田…

武満徹がお薦めした「名もなく貧しく美しく」の林光の音楽

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先日届いたサントリー芸術財団の『日本の作曲2000-2009』を読んでみたら、男子二人が「批評家のオレたちが奮起せねば」、「“超人”があと何人かいてくれたらなあ」等と言い合っていて、傍らの女子お二人が、こんな人もいるけれど……と水を向けても耳を貸さずに…