2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小川真由子パーカッション・コンサート

引き続き、夜、大阪市中央公会堂。大集会室で、打楽器の現代曲のリサイタルというのは、思い切った企画だと思いますが、関西の奏者を集めたライヒ「ドラミング」全曲演奏が、イベントとして注目を集めたのか、かなりのお客さんが入っていました。前半のソロ…

森悠子ヴァイオリンリサイタル

午後、京都文化芸術会館の「室内楽の会」。モーツァルト(ソナタK.301)、ベートーヴェン(ソナタ第1番)、フランク(イ長調ソナタ)を、それぞれの時代の弓で弾き分ける試み。モーツァルトの敏感なフレージング、ベートーヴェンの突進する勢いなど、前半2…

大阪フィルハーモニー交響楽団第384回定期演奏会

ザ・シンフォニーホール。本日も前半のみ(体調不良ゆえに)。グルック「アウリスのイフィゲニア」序曲(ワーグナー編曲)は、ダイナミクス、表情ともに、単色のグレーな演奏。リーバーマン「ジャズ・バンドと交響管弦楽の協奏曲」の、十二音技法を媒介にビ…

ルネサンス・フィレンツェの愛の調べと舞踊

京都会館第二ホール。「フィレンツェ・芸術都市の誕生展」(京都市美術館)との連動企画第一弾。ラ・ロッシニョールというグループによる、ルネサンス、初期バロックの舞踊と歌曲の演奏会でした。一昔前の古楽を思わせる、やや学芸会風のステージでしたが、…

フランツ・リスト室内管弦楽団

前半のバルトーク「弦楽セレナーデ」と、モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲」第4番(独奏:大谷玲子)を聞きました。指揮者なしで、ぴったり揃ってしまうのは、ここはこういうもの、という強い確信がメンバー内に共有されているからではないかと思いました…

湊谷亜由美ピアノリサイタル

午後、イシハラホール。ショパン「マズルカ」op.24は、よく考えられた演奏でした。他に、珍しいパデレフスキ「ミセラネア」抜粋と、ムソルグスキー「展覧会の絵」。

大阪文化祭贈呈式&記念コンサート

午後、イシハラホール。昨年度の贈呈式に続いて、過去の受賞者ピアニストお二人による記念コンサート。東郷麻矢さん(2001年奨励賞)のムソルグスキー「展覧会の絵」は、こうした力強い音楽を今、勉強中という印象。中西誠さん(同年本章、2003年奨励賞)の…

大阪センチュリー交響楽団いずみ定期演奏会

金聖響の指揮で、ハイドン「交響曲第96、97、98番」。スコアをよく読み、曲の「仕掛け」がはっきりわかる演奏でしたが、 逆に、特別な仕掛けのない、いわば「普通の部分」は、いまひとつ、楽しめませんでした。

長岡京室内アンサンブル第14回コンサート

午後、京都府立府民ホール・アルティ。ボーイングの流れが滞らないテンポで、動き続けようとする姿勢が、レスピーギ「古代舞曲とアリア第3組曲」で成功。逆に、ロッシーニ「四重奏曲第1番」(ややモーツァルト風に線が細い)の終楽章のサルタレッロや、ヴ…

村田製作所新本社完成記念 長岡京室内アンサンブルコンサート

午後、同社ホール。曲目は15日と同じですが、三枝成彰氏を聞き手に、長岡京のリーダー、森悠子さんが解説して下さった、18世紀の弓とボーイングのお話、当時の、いわゆるノン・ビブラートが、決して無表情なものではなく、弓の当て方やコントロールで、繊細…

京都アルティ弦楽四重奏団第8回公演

モーツァルトの第23番と、ベートーヴェンの第15番。豊嶋泰嗣さんがトップに回った時(ベートーヴェン)にも、力みがなくなって、アンサンブルが、しっくりまとまるようになりました。98年結成ですから、皆さんお忙しいのに、もう、7年続いているのですね。

玉井菜採ヴァイオリン・リサイタル

午後、びわ湖ホール小ホール。ベートーヴェン「スプリング・ソナタ」、バッハ「無伴奏ソナタ第1番」から、クライスラーの小品まで。地元ファンの集いという会でしょうか。本当は、テーマを絞って、ひとつひとつ、じっくり取り組むのが、向いているタイプな…

五嶋みどり+R・マクドナルド、デュオ・リサイタル

午後、ザ・シンフォニーホール。二日連続公演の第2日目、ルトスワフスキー「パルティータ」(1984年)が一番「古い」という、今のヴァイオリン曲だけで組まれたプログラム。充実した解説(DVD付き)と演奏で、作曲家たちを丁重に歓待する演奏会でした。五嶋…

「ポピュラー音楽を作る」

ジェイソン・トインビー(安田昌弘訳)「ポピュラー音楽をつくる―ミュージシャン・創造性・制度」ISBN:4622071029「憂鬱と官能を教えた学校」(ISBN:4309267807)を読むと、20世紀のポピュラー音楽の「理論」が、いわゆる「西洋音楽」と、(段差はあるにして…