2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
あの人はこんな素晴らしいことを述べている、この人はかように感動的なことを言っている、と並べて、それらを引用する自分を鼓舞するのは、おそらく心の状態があまり安定しておられないのであろうと勝手に推察することにして(話かみあってないし……)、(補…
ひきつづき本のご紹介。大阪フィル1975年のヨーロッパ演奏旅行は、聖ブロリアン教会でブルックナーの7番を演奏したエピソードで知られていますが、渡航資金のためにと、一般有志を発起人とする募金運動が盛り上がったりもしました。音楽評論家、渡辺佐さん…
今日読んだ本と文章のこと。 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ―学識ある音楽家作者: クリストフヴォルフ,秋元里予出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2004/12/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る このヴォルフの本は、先日、大フィル定期の「…
お引き受けしている宿題が相変わらず色々ありますが、勤労感謝の日に茨木市のクリエイトセンターでやった大栗裕「ごんぎつね」のことは、いちおう、まとめをしておいたほうがいいかと思っております。お陰様で満席。楽しんでいただけたようでした。大栗裕の…
朝日新聞に来年4月、大阪センチュリー交響楽団改称、の記事が出たようですね。http://www.asahi.com/culture/update/0917/OSK201009170087.html?ref=rss大阪府の支援が切れるので、名前から「大阪」を外して、「日本センチュリー交響楽団」として、府外でも…
胡弓や三味線や馬頭琴や琵琶、ギターやリュートとサイズを比べれば明らかですが、ヴァイオリンは指の押さえで弦のピッチを調整する楽器としては、人類史上限界に近いくらい小さい/小さすぎる楽器だと思います。ウクレレのようなフレットもないですし。あの…
いやいや大久保さん、分析は科学というより料理、というならば、サプライズ重要、うやうやしく運ばれてきた料理のフタを開けた瞬間に、色と香りがパッと広がり、「まあ素敵」と奥様方の驚きの声。そういう演出・プレゼンテーションのレトリックが、分析では…
7、8月は大阪という街のことをあれこれ考える巡り合わせになりましたが、9月に入って、今度は何かと仏教づいております。たとえば、本屋で文庫版を見つけて、梅原猛、上山春平編「仏教の思想」12巻全部一気に読んでしまいまして、 知恵と慈悲「ブッダ」―…
音楽への応用案?:池内友次郎の「熊野」は、能に精通し、フランス仕込みの作曲のエクリチュールを身につけた人ならではの作品。見事な完成度である。参照: 生徒:先生、小説とかを論じていて、「完成度」って言葉が出てきますね、あれは、どういう意味なん…
前のエントリーはさらっとまとめましたが、十河厳の本(詳細はhttp://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20100909/p1)には、実際にはあれこれ舞台裏を想像させる記述・情報が出てきます。そこに踏み込むと、絵と文をきれいに配置した、いかにも神戸山の手の趣味人の…
十河厳という人の本、『あの花この花 朝日会館に迎えた世界の芸術家百人』(1977年)について。十河厳という名前を私が知ったのは、團伊玖磨と十河厳が昭和27年(「夕鶴」初演の年)の伊庭歌劇賞に決まったことを報じる『音楽之友』の小さな記事でした。しば…
大阪市の図書館で「夫婦善哉」とミナミの音楽文化の話をしてしまったら、憑き物が落ちたように、自分の言いたいことと、大阪キタを拠点とする阪神間ブルジョワ音楽文化との距離感がはっきりしてきまして、逆に、阪神間が気になってきました。(他人様にはど…
本当は、前の記事の告知を一番目立つ場所に残しておきたかったのですが、告知:大栗裕の童謡オペレッタ「ごんぎつね」やります(9/23、茨木市クリエイトセンター)http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20100901/p1ふと思いついてしまったので。テレビを眺めてい…
8月は大栗裕の歌劇「夫婦善哉」に明け暮れましたが、ひきつづきまして、9月は音楽物語。大栗裕作曲の「ごんぎつね」をやります。http://www.bf-concert.com/index.html私の地元茨木市で十年来続いているバリアフリーコンサートで取り上げていただけること…