2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

承前:《作品名》問題を先端的ゲーム研究から考える

[4/1 関連するわたくし自身の体験を最後にいくつか書き足し。3/30 ヨーロッパの出版譜の麗々しい表紙記載から「曲名」を切り出すときの諸問題を最後に追記しています。]2つ前のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20120328)の続きです。そういえ…

「ザ・シンフォニーホール」譲渡に関する基本合意書の締結について(ABCからのお知らせ)

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朝日放送の広報ページ(http://asahi.co.jp/publicity/)にPDFが上がっていますね。http://asahi.co.jp/publicity/pdf/20120329.pdfザ・シンフォニーホールを滋慶学園グループへ譲渡。 今後、譲渡契約の締結を経て同ホールの所有権は本年9月末をもって(株…

《作品名》と書かない音楽研究の清々しさ(細川周平編著『民謡からみた世界音楽 - うたの地脈を探る』)

民謡からみた世界音楽―うたの地脈を探る作者: 細川周平出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2012/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 「世界音楽」という言葉がエレガントに生きている企画だと思いました。所収論文を起点に色々な方向…

ワーグナーとウェーバー、ワーグナーと合唱

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今日の日経夕刊大阪版に先日のびわ湖ホール「タンホイザー」評がでているはずです。(既に神奈川公演が終わったあとのタイミングになってしまいましたが。)絵本のような舞台を観ながら思ったことは2つ。ひとつは、評では具体的に書けませんでしたが、ワー…

「東洋のバルトーク大栗裕」という呼称について思うこと(暫定)

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[9/21 国民楽派と20世紀の民族主義の関係など、あちこち加筆。9/20 急いで書いてしまい、意を尽くしていないと思えたので、あちこち加筆。これは、ひとつ前のエントリーから分離・加筆した記事です。]大栗裕のことを活字で紹介する文章(ほとんどが吹奏楽関…

関西ナムアミダ系ポリリズムと「悪い子」の遊び心

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[3/19 ヴィルトゥオーソ管弦楽曲のポリリズムの話を最後に追記。3/18 大栗裕のリズムの特徴等を追記。でも、最後に菊地成孔へ戻ってきます。]菊地成孔のTBSラジオの1月のアーカイヴにヒップホップとカタコト日本語と関西弁と翻訳の話を一挙にやっている回が…

「したり顔」について

したり‐がお〔‐がほ〕【したり顔】 [名・形動]うまくやったという顔つき。得意そうなさま。得意顔。「―で話す」 したりがお【したり顔】の意味 - goo国語辞書 [追記:大学の先生がブログの相手をするとは珍しいこともあると思っていたら、何やら「君が代」…

集団が一斉に歌うのは難しい

「歌うことを強制される」ことは、いわゆる「君が代」問題にとって、本当にそこまで重大な争点なのかどうか……。 君が代のすべてアーティスト: 国歌,納所文子,本郷小学校生徒,木下保,前場コウ,陸軍戸山学校軍楽隊,宮内省楽部,海軍軍楽隊,伯林フィルハーモニッ…

後ノリでもなく、アシライでもなく……

http://twitter.com/#!/smasuda/status/179230602707480576周りを聴いて入る癖のついている人、というのがいる。本人は、聴いた瞬間に即座にリアクションしている(つもりな)ので、「オレってノリノリ」なのだが、周りからみると完全な後ノリで、めっちゃリ…

黙祷

[最後に追記あり。人は、たとえそれが自発的になされたのではないとしても、ある日ある時なにかのきっかけで時の流れに区切りを設けたくなることもある。私にもそういうときがある。そしてそれは、「音楽」と呼ばれる営みと、少なくとも私にとっては無関係で…

来年2月17日茨木市で岩田達宗演出「赤い陣羽織」

前のエントリーでご紹介した日経3月8日付の大栗裕記事の最後に、4月の2つの大栗裕演奏会に続けて紹介されていますが、来年2月に茨木で「赤い陣羽織」をやります。

日経大阪版夕刊に大栗裕

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3月8日付日本経済新聞の大阪版夕刊に、大栗裕を紹介する記事が出ました。

ドイツ・ロマン派音楽に動揺してしまいました(大山平一郎指揮・大阪フィル定期演奏会)

大阪フィル今年度最後の定期は、大山平一郎さんの指揮でウェーバー「オベロン」序曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(独奏は野平一郎さん)、シューマンの交響曲第3番。

「中国化」の正体は、挙証責任を他へ丸投げする翻訳主義だったというオチ(『翻訳の政治学 - 近代東アジア世界の形成と日琉関係の形成』)

[3/8 最近の「知識人狩り」について最後に付記。]「臭いニオイは元から断つ」。得体の知れないものに遭遇したら、ひとまずその出所をつきとめる。……ということで、「中国化」の人、與那覇潤氏の博士論文にもとづく最初の著書を手に取ってみた。 翻訳の政治学…

武満徹は西洋人をマネして背伸びする

武満徹について調べる必要があり、技法や名声は雲泥の差ではありますけれども、無名時代の右往左往する感じがどこかしら大栗裕に似ているなあ、と考えているうちに、ふと思いついたことを書いてみます。 武満徹の音楽作者: ピーターバート,小野光子出版社/メ…

学会所属支部の「自由化」要求を作文してみる

以下、「中国化」概念はこう使え! 「一石」はどんどん投じろ! の一例として作文してみたのですが、いかがなものでございましょうか?

淀川を描いた名曲 流れを調べに乗せた大栗裕(産経新聞「語り継ぐ淀川」)

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産経新聞さんが連載「語り継ぐ淀川」で大栗裕を取り上げてくださいました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120303-00000126-san-ent

歴史学の「プロ」の「オリジナリティ」とは、リアルでエクセレントな殺戮願望である(與那覇潤『中国化する日本』最終決戦(なのか?))

[注:この文章は途中で何度か転調するので、最後までお読みいただいてからご判断いただくのがよろしいかと思います。]しつこいですが、小津本をどうにかクリアできたので、中国化本へ再チャレンジすることにします。 本書は、[……]専門家のあいだではもう常識…