後ノリでもなく、アシライでもなく……

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周りを聴いて入る癖のついている人、というのがいる。本人は、聴いた瞬間に即座にリアクションしている(つもりな)ので、「オレってノリノリ」なのだが、周りからみると完全な後ノリで、めっちゃリズム感が悪いように聞こえてしまう。ヨーロッパの20世紀以後の音楽演奏や、その系譜を引き継いでいる音楽は、そういう価値観で、後ノリではない「シンクロ」状態(ぴったり合っている状態)を良しとすることになっている(らしい)。

もちろん、そういう風に合わせない音楽もある。たとえば、三曲合奏がぴったり「シンクロ」して進むと、邦楽器による西洋音楽みたいに聞こえてしまう。付かず離れず、玄人の「あしらい」というのもある(らしい)。

ヨーロッパの音楽でも、ソロに「付ける」ときには、(ぴったりシンクロさせようと思えばもちろんできるのだけれど)敢えてソロの入りを待って、そのあとへ付いていく。そして、単なる後ノリと、ソリストに喜ばれる伴奏は、一見似ているけれど別物だったりする(らしい)。

あと、ある程度の長さを保たせようと思ったら、ユルイところがないとやるほうも聴くほうも疲れる。ユルさの塩梅も、成り行きまかせなものと、ユルさを演出するものがある(ように思える)。

音楽はそういうもの(らしいっすよ)。別に昨日今日はじまったことではなく……。

だから「同意」とか言われても、いやそれはちょっと話が違っていて、とか思うわけで。そうかといって、人をアシラウほど私は手練手管に通じていないから、困ったときは正直に書くことにしています。無為無策。