2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

柴田南雄・番外編(「柴田南雄音楽評論賞」と音楽学者の音楽評論)

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アリオン財団の音楽賞批評部門は、柴田南雄が亡くなった1996年から「柴田南雄音楽評論賞」という名前を冠しています。柴田南雄の執筆活動を「批評」と見ることができるのか、議論が分かれそうな気がしますけれど、ひとまずこれは、天下国家へ向けて「批評」…

「知ったかぶり」を見物する会

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[付記:念のために先回りして申し添えますが、もし以下の文章が「フィクションであり、実在の人物とは関係ない」(ここに名前が示唆された人物が実在したり、ある時点である特定の場所にいて、所定の行動や発言があった、と実証・裏書きできはしない)という…

竹原正三のパリとパトリス・シェロー

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前に藤原歌劇団青年グループの活動をリストアップしましたが、http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110524/p1その青年グループのリーダー、竹原正三さんの後半生について、わたくしがあれこれ書く守備範囲ではないとは思うのですが、あまりにも素敵な人生だと…

柴田南雄・補遺(自伝『わが音楽わが人生』より)

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柴田南雄について調べて、いくつか残っていた疑問の補足。主に、1995年刊行の自伝からの抜き書きです。 わが音楽わが人生作者: 柴田南雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る

オペラにおける「日本初演」の資料価値:藤原歌劇団「タンホイザー」(1947)からベルリン・ドイツ・オペラ「ヴォツェック」(1963)まで

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[6/15 1959年の都民劇場「火刑台上のジャンヌ・ダルク」日本初演の情報を追記。ほかに、いくつか二期会関連の情報などを補足。6/20 1952年前後のモーツァルト上演に関する記述を増井敬二『日本オペラ史〜1952』をもとに一部修正。なお、この記事の記述は、各…

「文用」と「文粋」をすっきり二分することを阻む音楽学者の容姿について

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[深い意味はないですが、ゼッフィレッリの仕事の概観つき。→ 7/27 ゼッフィレッリの話はhttp://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110718へ統合。]「ネットの海」(←陳腐な表現)で「拾った」(←同左)文字列をもとに、とっても「彼らしい」論法をめぐって、だめ押…