2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

水商売の論理

市音は吹奏楽団ですから団員数も少ないですし若干事情は異なります。シエナやオオサカンなど自立した楽団もあります。 RT @tottokisan: @nekotausagi 市音とセンチュリーは基金の有無で全く違いますね。大体、日本で自立できているプロのオーケストラはない…

市長が交替したことで大阪の文化・藝術が激変したとは思えない

[最後に、街場の画廊とオーケストラの乱立、というアイデアを追記]前のエントリーで、今の市長さんは新種のテレビ番組みたいだ、と書いたら(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20120729/p1)、生ぬるいというご意見を頂戴したので、なんとなくダラダラ補足し…

電波少年・橋下徹

[色々、追記あり][補足 → http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20120730/p1 ]西洋人はこう考えるであろう、こういう人たちであろう、と勝手に空想を膨らませたうえで、(1) だから私たちも見習おう、と従順になるのと、(2) でも私たちはそうじゃない、と反発する…

個体識別マニア・寸評マニア

[コンクールや賞の審査ということについて最後に追記]もし、良さと悪さ、美しさと醜さが、経済における収入と支出、借り方と貸し方のようなトレードオフの関係にあるのだとしたら、Aが良さを獲得することによって、その人と競うBの良さが減って、差し引き…

音楽評論のなかのサラリーマン文化

何かを誉めるための前振り、スプリングボードとして、悪態をつき、他をけなさないと気が済まない人、というのがいる。

田中久美子『記号と再帰』

記号と再帰: 記号論の形式・プログラムの必然作者: 田中久美子出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2010/06/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 201回この商品を含むブログ (27件) を見る 先に読んだ木村大治『括弧の意味論』のなかで、 http://d.ha…

除霊祈願

もうだんだんめんどくさくなってきたのであっさり書きますが……、

オーケストラの失敗学とピアニストの耳

[短い追記あり]以下、誰に言うともなく……。

ルーティーンへの敬意

etc

括弧の意味論作者: 木村大治出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/02/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (14件) を見る 昨日ご紹介した木村大治『括弧の意味論』(読了)で(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/201207…

木村大治『括弧の意味論』

http://booklog.kinokuniya.co.jp/abe/archives/2012/07/post_113.html紀伊國屋書店の書評サイトで阿部公彦さんが絶賛していて、これは間違いないだろうと思って購入。 括弧の意味論作者: 木村大治出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/02/10メデ…

「一国の首都」に住まない音楽家の生活と意見

etc

http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2012-07-15体調不良というのは、意志と関係なく肉体を襲いますから、意味を求めようとしても文字通り「無意味」ですが、それとは別に、大植英次さんは、1978年に桐朋学園を脱出して渡米して以来、ずっと、「一国の首都」と…

ついでに

[随時追記] プロのくせに聴きもせずに批判するのはいかがなものかと思います。白石さんがプログラム・ノートを書かれている大フィルの冒険心のなさこそ問題です。 という貴重なご意見をいただいて、ちょうどいい機会なので申し添えますが、大フィルの定期の…

文楽問題には東京の人を狂わせる何かがあるらしい

小田嶋隆:http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120712/234415/ ダメだよこれじゃ。天皇制も特別扱いってことになるだろ。 小谷野敦 on Twitter: "小田嶋隆:《http://t.co/lJXiJhRK ダメだよこれじゃ。天皇制も特別扱いってことになるだろ。" 確か…

大阪の大きいオーケストラと小さいオーケストラの週末

etc

[追記あり、7/16 PM16:30 さらに追記]今の大阪のクラシック音楽は、頑張って盛りあげよう、と思ったときに、なによりもまず当事者以上にその周囲が賑やかになる構造があるようです。「関西人は押しつけがましいくらいに冗舌なんだよね」というところへ落とし…

指揮者論

etc

大阪フィルの定期、今回は2日とも聴かせていただきまして、隣の席で若い娘が上司に接待しているのを傲然と無視しつつ(笑)、大植英次の指揮するマーラー9番を聴いていたわけですが、

大阪フィルの女子力

時間がないので一気に要点のみ書きますが、大阪フィル2012年度の最大のトピックは、「大植英次の次がどうなるか」でもなければ、もちろん、「ハシズムとの闘い」でもなく、遂に大フィルが女子力アップに乗り出した、ということなのではないか?

煩悩具足のファシズム

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)作者: 片山杜秀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 83回この商品を含むブログ (66件) を見る 片山杜秀さんの音楽の本は生前の吉田秀和から名指しで誉められて…

岡田暁生「独創としての編曲 -- ストラヴィンスキーと《プルチネルラ》の美学」(『美学』173、1993年)

とある必要があって、自宅の学会誌の山からひっぱりだして、久々に読み直してみました。岡田暁生が阪大音楽学の助手だった頃の美学会全国大会の発表にもとづく論文です。 ピアノを弾く身体作者: 近藤秀樹,小岩信治,筒井はる香,伊東信宏,大久保賢,大地宏子,岡…

安心社会

http://twitter.com/smasuda/status/220527400352616454 http://twitter.com/smasuda/status/220536050857152512 すると一般に「自分の知らない土地は怖いオリエンタリズム」は増大しますわな。排外主義とかの高まりとかもそういうのと関連してないかしら と…

大阪音楽大学付属図書館大栗文庫の所蔵品展示

etc

7月から、大阪音楽大学学内に付属図書館大栗文庫の所蔵品展示スペースができました。当面、大学エントランススペースに設置して、現在改修工事中のザ・カレッジオペラハウスが10月にリニューアルオープンしたら、そちらのロビーでご来場のお客様にご覧頂け…