2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
戦争中に、音楽学校を出た男が大阪で音楽事務所を開いた。戦後オーケストラが出来たときに、かつて大学の恩師でもあったそのリーダーに手伝えと言われたので、オーケストラの裏方に入り、事務所の受けていた仕事は、残った者がのれん分けのような形で引き継…
豊富な知識を笑顔に包んでお客様にワインをお薦めするソムリエ業。これはいい、と思ったもの、思ったポイントを誉めるときは、何であれ常にその精神で言葉を編制している所存でございますれば、音楽について書く仕事の、それはまあ、一種のロール・モデルの…
前に一度この言い回しを使ったら、これが上品で推奨されるべき言い回しだと勘違いした人がいるみたい。逆ですからね。
[追記あり]第1曲がパレストリーナ様式のア・カペラ合唱を顕彰して、第2曲の前半が雄弁なオーケストラに支えられたバッハのコラール・カンタータ風で、後半はヘンデルのオラトリオやその影響を受けた古典派(「第九」を含む)を思わせるドラマ仕立ての合唱…
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20130725/251531/たしか小田嶋さんはかつてIT系ライターをやっていらっしゃったはずで、スマホは15年くらい前にPDAと呼ばれていた携帯ガジェットを力業でハイスペックにして一般に使えるようにしたものに見える…
[最後を少し変えたのにあわせて改題]2005年の『東京スタディーズ』の最後の吉見俊哉「占領地としての皇居」は、明治天皇制とは、江戸に降り立った占領軍だったのではないか、という視点を示唆しており、ドキリとした。大阪からトーキョーを眺めていると、帝…
東 前提となる立場や認識が共通でないと、コミュニケーション自体が成り立たない。つまり、異なる立場や少数派のものの見方は、話題にものぼらなくなってしまうということですね。宮台 ええ。この忘却癖に抗うには、「福島第一原発の観光地化」も不自然なア…
必要があって真面目に調べて聴き直したら、かなり面白い作品だった。
民主が落ちて共産(大阪)は、わかりやすい結果なのかな。
一九六一年(昭和三六年)には日紡貝塚単独でヨーロッパに遠征し、当地のナショナル・チームを相手に二二連戦全勝という快挙を成し遂げた。「東洋の魔女」というニックネームは、この連勝の際に、ソビエト(ソ連)のメディアが称したものを国内メディアが採…
もしあなたがある団体の構成員で、その団体の範囲を超えることを団体外の者に告げるときには、あなたのその言葉を団体の方針に組み込む成算があるか、さもなければ、あなたは辞表を用意しておかなければならない。なぜか。あなたの身を守るためではなく、そ…
以下、前のエントリーにつけたし。 巡礼の文化史 (叢書・ウニベルシタス)作者: ノルベルトオーラー,Norbert Ohler,井本〓@51D2@二,藤代幸一出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2004/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る
いずみシンフォニエッタ大阪が来年は猿谷紀郎「三井の晩鐘」をやるらしいと聞き、そういえばこの作品を2004年に委嘱・初演したのは当時さかんに自主公演をやっていたイシハラホールだった→イシハラホールといずみホールは、大阪ではホテル的なホスピタリティ…
地元(……と、このエントリーでは敢えて地名を特定せずに書き進めます、ちょっと調べたらすぐわかってしまうに決まっていますが、そこはガツガツしない「オトナの余裕」でわかっても知らないふりをする方向でお願いしたい)の音楽家の集まりで、ほぼ家事以外…
名曲のたのしみ、吉田秀和 第1巻 ピアニストききくらべ作者: 吉田秀和,西川彰一出版社/メーカー: 学研パブリッシング 音楽出版事業部発売日: 2013/05/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る NHK「名曲の楽しみ」。吉田秀和没後、残された原稿…
今年の初めに二期会の「こうもり」があったし、2年前の広渡勲演出の「こうもり」も日本語、かなり前にびわ湖ホールで岩田達宗演出の「ミニヨン」があったし、記憶を掘り返すと訳詞オペラを何度か見ていますが、兵庫芸文の「セヴィリアの理髪師」で訳詞初体…
[細かくあちこち追記][その後、あの毒々しさの源泉については、ほぼ事情を把握できた。わかってみれば、どこでもありがちなしょうもない結末なので、ひとつ前のエントリーは不要と判断して削除しました。]
地図の上では、都道府県や市町村の境目がちょうど国境線のように明確に線引きされていますが、どこでもそうだと思いますけれど、住んでいる人の生活圏は必ずしもそれと一致しないところがある。川端康成はノーベル文学賞をもらったときに茨木市の名誉市民に…
若者文化のフィールドワーク―もう一つの地球文化を求めて作者: 伊奈正人出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1995/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るリンク先の書名は誤入力。「×地球文化 → ○地域文化」 この本は、読んだけれども自分には…
まるで大学生のシューカツのように「(株)社会学」の会社概要を読み進める日々(笑)、その3。こういう「型」がある、こういう考え方がある、というカタログを次から次へと見ていくと、音楽社会学を「のりこなすコツ」みたいなものが見えてくるような気が…
若林幹夫『郊外の社会学』の後半は、団地生活40年のモヤモヤをだいたいこの辺に位置づけたらいいのだとわかって有難かったですが、ここでは、『社会(学)を読む』で渡辺裕への打棄が決まるシーンについて。 たとえば渡辺裕は『聴衆の誕生』において、アドル…
口の悪いオッサンによる社会学の泥縄式の自習・独習、その1。梅田ジュンク堂の「社会学」の棚の前に立った瞬間に、話題が百花繚乱状態で目眩がしそうでした。
今では人文科学にメディア論や社会科学の視点が欠かせないことになって、社会学者が言説分析をして、人類学者の振る舞いは「参与観察」と呼ばれているので、どこがどう違うのか、学科の境界はボーダーレスな感じですが、ワシが学生だった頃には(笑)、まだ…
知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか作者: ピーターバーク,Peter Burke,井山弘幸,城戸淳出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2004/08メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 40回この商品を含むブログ (31件) を見る 白石知雄は懐疑が足りないそうなの…
[補足:文春で未婚の母といえば桐島洋子、なるほど。http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2013/07/post-1cb5.html ]たとえば大学院生が、結婚して(あるいは未婚の母として)子育てするから休学します、みたいなことは、どういうタイミングで同…
話題の力作:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36294橋下くんみたいなタイプの詭弁家は進学校の各学年にひとりずつくらいいるものだ、という気がします。ああいうのは直らないので、言うだけ言わせて、取り合わないのがいい。主君押込め、にしましょう。…
[最後に短く加筆、真ん中あたりにも本の参照を加筆。最後の部分をやや拡張、「伊藤博文のドイツ/ウィーン」の話も入れた。]少し前から、「芸術」の周辺に、口うるさい世話焼きの保護者っぽい人が発生するのは何故なのか(ステージママ/パパとか、アートマ…
アファナシエフの「展覧会の絵」、あれは何だったのか、聴いてから一週間宿題になっていて、オペラの「読み替え演出」ならぬピアノの「読み替え演奏」ということでいいんじゃないかと思いついた。そしてたぶん、コンヴィチュニーの一連の仕事や、ピアノの前…