2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪フィルハーモニー交響楽団第432回定期演奏会

大植英次指揮で、ウィスペルウェイが弾くハイドンのチェロ協奏曲第1番とオルフ「カルミナ・ブラーナ」。2日目(10/30)を聴きました。今年に入って、大フィルが次々過去の演奏記録を冊子にまとめていまして、先日は、「朝比奈隆 ブルックナー指揮記録」、…

コロニアルな風景

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90年代の社会科学に熱病のように流行ったカルチュラル・スタディーズのおかげで、「○○の誕生」式の論文が音楽学では今も書かれ続けておりますが、もうひとつの90年代ファッションであったポストコロニアリズムのほうは、何故かあまり音楽学では顕在化してい…

辻久子と大栗裕、貴志康一(中之島国際音楽祭2009 水都おおさか讃歌)

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10/2の演奏会、中之島国際音楽祭2009の初日「水都おおさか讃歌」の解説です。http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/article/nakanoshima2009-tsuji-hisako.html大阪にまつわる合唱曲と、辻久子さんゆかりの大栗裕と貴志康一のヴァイオリン曲につ…

大栗裕チルドレン(「大阪俗謡による幻想曲」2題、近藤望版ホルン・アンサンブル編曲と武藤好男版パーカッション・アンサンブル編曲)

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大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」は原曲が1956年初演の管弦楽曲。今では吹奏楽編曲(主にコンクールでのカット版)で演奏されていますが、関係者の方々の手で様々な編成に再アレンジされているようです。(マンドリン・オーケストラへの編曲は今もよく演奏…

音楽ジャーナリズム考(2) 『音楽芸術』1960-1963:日本の前衛音楽が光輝いていた時代

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(1) 武満徹と松下眞一が入選した軽井沢の第2回現代音楽祭で、その「コンクール」は音楽之友社とのタイアップ(入選作を音友から出版)だったらしい、ということ、(2) 二〇世紀音楽研究所の「所長」の肩書きになっていた吉田秀和さんが、音楽之友社社史によ…

音楽ジャーナリズム考(1) 「小新聞」朝日・毎日の販促イベントとしての文化事業

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井上靖に「闘牛」という短編小説があります。1950年の芥川賞受賞作品。大阪の新聞記者が、四国で行われている闘牛を大阪の野球場でやろうとして、社内を説得、興行主や運搬の船主に渡りを付けて、雨天の場合は大赤字になるかもしれない豪快な「バクチ」を打…

明日10月2日は大栗裕

奇しくも明日10/2(金)の夜は、大栗裕の作品を取り上げる演奏会が大阪で2つあります。時間が重なってしまったのは残念ですが。ひとつは、元大阪市音楽団の木村吉宏さんが音楽監督を務めるフィルハーモニック・ウインズ大阪「オオサカン」(←NPO法人のプロ…