明日10月2日は大栗裕

奇しくも明日10/2(金)の夜は、大栗裕の作品を取り上げる演奏会が大阪で2つあります。時間が重なってしまったのは残念ですが。

ひとつは、元大阪市音楽団の木村吉宏さんが音楽監督を務めるフィルハーモニック・ウインズ大阪「オオサカン」(←NPO法人のプロフェッショナル吹奏楽団とのこと)の定期演奏会。

http://www.osakan.jp/profile/osakan.html

後半が大栗裕特集で、「仮面幻想」と「大阪俗謡による幻想曲」のほかに、木村先生アレンジで「大阪のわらべうたによる狂詩曲」(←原曲は、ナクソスの大栗裕に入っていますね)。大栗裕のメロディーは大阪言葉でしゃべっている、という木村先生の持論を生かした演奏になりそうです。

もうひとつは、中之島国際音楽祭(10/2-4)初日「合唱 おおさか讃歌」。

http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/yutoritomidori/0000042208.html
http://music-kansai.net/topic4.html

合唱の間に、貴志康一と大栗裕のヴァイオリン曲の披露があります。辻久子さんゆかりの作品集というコンセプトで、大栗裕「淀の水車(みずぐるま)」が取り上げられます。大阪のうたを編曲した全4楽章の小さな組曲で、終曲「獅子舞」は、「大阪俗謡による幻想曲」に使われているのと同じ大阪のだんじり囃子と、獅子舞のメロディー。こちらは「俗謡」の10年後、1966年の作品。こういう曲があるのです。

……というわけで、福島のザ・シンフォニーホールと中之島公会堂(奇しくもどちらも近くに天満宮があって7/25にだんじり囃子が鳴り響く土地柄!)で、まもなく秋のだんじりシーズンに入ろうかという時期にチャンチキのリズムが鳴り響くことになっております。よろしければ、どうぞ。