2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ひっぱたく」ターゲットの優先順位

小松左京、死去。以下、放言です。小松左京といえば『日本アパッチ族』ですが、大阪のアパッチ村の表象に拘泥しているであろう日本の洋楽作曲家といえば、城東の出身で、現在は京橋のいずみホール音楽監督で、「シャーン」というメタリックな摩擦音が曲中に…

定期演奏会Abonnementkonzertの回数と意味(朝比奈隆と佐渡裕・続報)

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大阪フィル前事務局長・現顧問の小野寺昭爾さんからご連絡をいただきました。[8/16 ベルリン・フィルの公式記録をもとに、一部データを訂正。]朝比奈隆はベルリン・フィルを1956〜58年に計3回指揮していて、3回目の1958年12月は「定期演奏会(3. Abonnemen…

柴田南雄と吉田秀和:戦後高度成長期の音楽を考えるために

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[8/39 時代背景を知るヒントとして、大原総一郎と「現代音楽」の記事へのリンクを追加。大きな絵が見えて来つつある気がするので、タイトルを変更。8/25 吉田秀和関連の記事へのリンクを追加。 8/13 日本音楽学会史と大久保賢さんのブログの記事へのリンクを…

無題

朝比奈隆が死んだとき、朝日新聞の伊東信宏さんの追悼文に大変感銘を受けたので、次に会ったときに感想を述べたら、伊東さんは「やっぱり生きている間に言わないと……」とぽつりと言った。批評は、本人に面と向かって言うことなんだな、と、それ以来、よくそ…

ヴィスコンティとゼッフィレッリと「関西のおばちゃん」(イタリア・オペラが「世界商品」になっていく時代のお話)

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[7/20 最後の淀川長治まで、あちこち色々書き足して、どうにかそれなりの「お話」になったような気がします。7/27 人名に生没年追加。クライバーのところを少し書き足し。その後さらにアルゼンチンの話を加筆。8/8 映画『ムッソリーニとお茶を』の感想を追記…

「象牙の塔」と旧約伝道の書のジェンダー論?

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[サント・ブーブの用例と思しき文章がみつかったので追記。7/27 ヴィスコンティ、ゼッフィレッリの話はhttp://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110718へ移動。9/7 英語版ウィキペディアのIvory Towerの項目、および、厨川白村の原文を追加。] ぞうげ‐の‐とう〔ザ…

暮らしの音楽観察学(仮称)のススメ?

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学校教育の現場では、こんなことが行われているぞ、と彼が面白おかしくフレームアップする事例が本当のことなのかどうか、私は知らない。(面白いおもいつきであることが最優先だから、たとえば社会学者・辻大介が便所メシについて、どうして関係者への信じ…

世界文学とワールド・ミュージック(ディヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』)

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[7/10 最後に短い追記あり なお、最初の書き出しだけを読んで、年寄りの若者への小言であるとか、あるいは、学会というものへの過剰な期待ゆえの厳格すぎる詮索がダラダラ書いてあるのだろうと思う人(そうであってくれないと情報処理が滞ってメンドクサイの…

ノーマークだった小倉朗(実は柴田南雄と同年生まれ)

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[7/7 菅原明朗の小倉朗への評価などを追記 7/8 オマケのヴィスコンティ談義に若干の追加。7/9 小倉朗の家庭環境の補足を自伝をもとに書き足し。7/11 柴田南雄の自伝と照合してさらに追記。7/12 『現代音楽を語る』の紹介に若干加筆。7/27 ヴィスコンティの話…

山折哲雄と演歌

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輪島裕介著の「つかみ」部分で山折哲雄の発言が大きく扱われているのは、輪島さんが、2007年から続いている(2011年も継続なのかは不明)日文研の共同研究「民謡研究の新しい方向」のメンバーになっていることと関係があるのかないのか、ちょっと気になる。…