2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

三井の晩鐘

[追記あり]それぞれの場面の音楽の性格がくっきりして、初演のときとは印象がまったく違う。ただし、あくまでアクションを喚起するタイプの音楽ではないので、オペラというより、ソプラノと小管弦楽を伴う語り物と呼ぶべきかと思います。戦後のこの世代の作…

機械的主体がしゃべる

誰にも興味のない引っ越しログです。

サン=サーンスとデュカス

etc

必要があってサン=サーンスとデュカスの代表作を大急ぎで次々聴いております。

ビとボとシとポで日本語を鍛える(詩とPoemについて)

etc

美とBeautyがズレるように(ビとボの話→http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20131217/p2)、詩とPoemは重なるところと、重ならないところがありそうな気がする。「ポエム」とカタカナ書きされるのが適切であるかもしれない現象は……さらにキメラなのか……。

10年ぶりの引っ越し(ヴァーチャルに)

iBook G4(と言って今はもう意味不明だろうか)がご臨終。10年使って、キートップはすり切れたり外れかけたりしていたので、天寿を全うしたと申し上げてよいでしょうか。マーベリックなAirで父の一周忌を迎えることになりました。

コーンウォルのフィガロとスコットランドのスザンナ

etc

コンヴィチュニー演出の「トリスタンとイゾルデ」のDVD(再発売)がようやく到着。 ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」[2DVDs]出版社/メーカー: Naxos Japan発売日: 2013/12/25メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見る いや、第1幕からブラン…

Allegro de concerto

http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/25416987.htmlファリャとグラナドスもエントリーしたマドリッド音楽院の Allegro de concerto コンテスト(賞金500ペセタ)のことは、あなたがここ(http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/25392244.html)で参照して…

「ゲンダイオンガク」な感じとウィーンな感じ

etc

大阪交響楽団がシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲(指揮:下野竜也、Vn:川久保賜紀)をやったのを聴きながら、何とも言えない緊張感に、往年の「ゲンダイオンガク」ってこんな感じだったのかなあ、と思った。

労音考 番外:「消費行動が企業を動かし、社会を変える」という思想の位置

etc

速水健朗『フード左翼とフード右翼』は、「ピュアトーン」を信奉する古楽を考える参考になるかも知れないと思って、実際に一度アイデアをまとめてみたのですが、読み返すとかなり違和感があったので、全面改稿。 フード左翼とフード右翼 食で分断される日本…

労音考 補遺:坂本九と朝日のAGOT

etc

長崎励朗『「つながり」の戦後文化誌』の周辺のお話、まだもう少し続きます。ちょうどいいタイミングでCDが到着。 夢であいましょう 今月のうた 大全(DVD付)アーティスト: オムニバス出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック発売日: 2013/01/30メディア: …

労音考(3):若者文化とキッチュとソーシャル・キャピタルの話をもう少しだけ

etc

珍しく原稿が早めに仕上がったので、懸案になっている本棚の整理(のつづき)。各種演劇関係の本と映画の本とバレエの本と日本のオペラの本を、全部一箇所に集めてしまいました。

労音考(2):「ソーシャル・キャピタルが豊かな社会は“寂しい”」、という戦後日本のリベラルの逆説

etc

「つながり」の戦後文化誌: 労音、そして宝塚、万博作者: 長崎励朗出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/12/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 最初に読んだ印象が強すぎましたが(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20140121/p1)、…

労音考(1):大阪労音の本が出た!(長崎励朗『「つながり」の戦後文化誌 労音、そして宝塚、万博』)

etc

労音といえば大阪労音なのであって、大阪労音を、宝塚・万博と並べてはじめて戦後大阪の「教養」(←背伸びしてキッチュとか言われてしもたけど、ええねん、おっちゃんらが子どもの頃の大阪はそーゆーとこやってん)の姿が見えてくる。時代を語るのに欠かせな…

京響のモーツァルト、京フィルのグローフェ

etc

いずみホールで年をまたいでやったモーツァルト・シリーズのアフターケアみたいな話になりますが、あのときのVol.1と同じ協奏交響曲をやった京響ニューイヤーコンサート(Vnソロは同じ、Vaソロが違う)の批評は京都新聞にて(21日夕刊掲載予定のようです)。…

共和制の困難(RE: ジョルジュ・スーラ問題)

etc

『知覚の宙吊り』第3章(スーラのところ)をゆっくり読み直し中。

路上観察と清潔社会

[追記あり]

ジョルジュ・スーラ問題(ジョナサン・クレーリー『知覚の宙吊り』)

etc

『観察者の系譜』は割合楽しく読み進めることができましたが(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20131228/p4)、『知覚の宙吊り』は鬱蒼とした森のようで、なかなか先へ進めない。ワーグナーの楽劇やブルックナーの後期交響曲につきあっているような感じ。試…

ヒーローインタビュー話法

サッカーの試合の中継を徹夜で応援していたらしいファンの人たちにNHKが話を訊いていて、お兄さんお姉さんの口調が、「そうですねえ……」から始まる口調・語彙で、試合後のサッカー選手の口調と語彙が憑依していたことに感銘を受けた。音楽ファンの口調・語彙…

ロバート・カーセンの「ファルスタッフ」とジョージ・キューカーの「ザ・ウィメン」

etc

メトのライブビューイング「ファルスタッフ」、大阪駅で朝から観てきたのですが(最後のフーガの見せ方に、なるほど、と思った)、幕間のルネ・フレミング様によるインタビューで、メグの人(J. J. キャーノ)とナンネッタの人(L. オロベーサ)が、カーセン…

自称と他称

etc

「自称芸術家」は勝手に言ってるだけだが、「みんなの意見」で「他称」してもらえたら、それで「芸術家」に「なれる」というわけでもなかろう。 素数の音楽 (新潮文庫)作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

一家言ある収集家

西洋音楽が貴重品だった時代には、一家言ある収集家が各地にいた。孤高の信念は芸術の原点かもしれない。私事だが、大学の恩師が学生を自宅に招いて、珍しい曲を次々弾いてくれたのを思い出す。 日経に金澤攝リサイタルの評を書きました(1/9)。ひとまず、…

純正品

1/9、日本センチュリー響の特別演奏会を聴いて、飯森範親が「大事な演奏会」と見定めて一生懸命やると、「桐朋系」指揮者の特徴がくっきりあらわれるんだ、ということがわかった。ここまではっきり特徴があらわれる「純正品」な感じは、今ではむしろ珍しいか…

自然の摂理

一方の、「欧米」ど真ん中を生き延びるなかで醸造されたユダヤ人ピアニストの過剰な装飾性と、他方の、文化的・地政学的運命として、どこまでいっても「新参」でありつづけるしかないのかもしれない「クラシック音楽家になった東アジア人」の過剰な律儀さを…

音楽に特に興味がないアウトドア派の意見が聞きたい『日本の吹奏楽史1869-2000』

etc

こういう本があればいいのに、と思っていると、すかさず出ますね。仕事が速い。頭が下がります。 日本の吹奏楽史: 1869‐2000作者: 戸ノ下達也出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2013/12/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

「大阪21世紀協会」的なもの

etc

吉本新喜劇ギャグ100連発、みたいのがあったじゃないですか。パチパチパンチとか、そういうのをひたすら繋いだ映像商品。

「福島のマンション」

月曜から金曜まで毎日、昼間の情報番組をたかじんが朝日放送でやってる時期があって、局の近所のマンションから自転車で通っていたらしい。シンフォニーホールの裏の朝日放送(とプラザホテル)はもう建物自体が取り壊されちゃいましたけど、あのあたり一帯…

トマシェフスキー家のマイケルくん

etc

クラシック音楽の話はビジネス・オリエンテッドなマインドの方々の関心を惹きうる、というこの1年くらいのザワザワした感じの震源のひとつはこれか、ということが、遅ればせながら現物を手にとってわかった。 オーケストラは未来をつくる マイケル・ティル…

次は「音楽事務所の社会史」でどうか?

etc

NHKの新年のオペラ歌手番組の「席次」(選曲と出演順)は、誰がどうやって決めるのだろう。

桐島よりも、橋本の声が問題なのでは?

etc

新年早々にこれを観た。 桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)出版社/メーカー: バップ発売日: 2013/02/15メディア: DVD購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (107件) を見る