2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本学生支援機構(旧・日本育英会)問題:貸し付けを奨学金と呼ぶのはNGだけど、将来先生になったら借金はチャラ、の部分はOKだ、の理解でよろしいか?

etc

[追記:しかしアレだよね、https://twitter.com/smasuda/status/318376048427405314自分が関わっているあっちこっちの「職場」に、こういう風にプー垂れて他人を不快にさせる自称ニューフェースがいないのは、ホンマ有難いことだと思うわ。借金苦で死ぬ人が…

一揆への期待?

etc

與那覇潤氏はどうして例の本で一向一揆を重要視していながら神田先生をスルーしたのだろう。 一向一揆研究がここまで広がる(神田千里『宗教で読む戦国時代』) - 仕事の日記(はてな) の続きみたいな感じになりますが、 一揆の原理 日本中世の一揆から現代…

小澤征爾の普通にしてる感

びわ湖ホールのコンヴィチュニー・アカデミーでパパゲーノが盛り上がったあと、京都の小澤征爾塾へ行ったら、早速共同通信が写真入りで記事にしていますが、アンコールにご登場でエグモント序曲。 小澤さんが観客の前で指揮をするのは、昨年1月の水戸室内管…

中締め感

etc

昨年3/31の大植英次スペシャル・コンサートのDVDが明日発売なのだとか。 大植英次スペシャルコンサート ブルックナー:交響曲第8番 [DVD]出版社/メーカー: フォンテック発売日: 2013/03/27メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見る 放送後、「なぜ第2…

書物を「丸呑み」する、ということ

etc

家で捜し物をして古い書類の山を漁っていたら、こういうものが出てきました。某岡田暁生氏が独特の癖のある字でノートに訳したダールハウス「19世紀の音楽」3章(ヴェルディやワーグナーのところ)と5章(世紀末のところ)。それから、伊東信宏氏と分担し…

国民、外国語文献、感性メディア - 国家主義者の取引先とニッポンの美学の運命?

etc

昔、日本音楽学会関西支部で音楽とナショナリズムのシンポジウムをやったとき、岡田暁生は nationalism に相当する概念を終始一貫して「国粋主義」と呼んでいた。そこまで潔く強烈に色づけしないまでも、nationalism を「国家主義」と呼ぶか、「国民主義」と…

「口パク」のトラック管理と「生歌」の音響設計

etc

私がポピュラー音楽に口だしするのも何ですが(笑)、八尾の母の家へ行ったら朝日新聞があって、フジテレビの音楽プロデューサーさんが番組で「口パク」を認めない、と発言した件が記事になっていた。もし、元の発言がアイドル番組から「口パク」を一掃する…

一向一揆研究がここまで広がる(神田千里『宗教で読む戦国時代』)

私がこれまでやってきたことの大半は、「学問」ではなく、「評論」だということになる。そして、事実、その通りだと思う。 昨日に引き続き ( イラストレーション ) - Le plaisir de la musique 音楽の歓び - Yahoo!ブログ それはそうだと思いますが、そのう…

「書く/書かない」と「ある/ない」の組み合わせについて

etc

前にも似たようなことを書いたような気がするけれど、

ルネサンスのユマニストは「暇人(schole)」だったのか?(ピーター・バーク『知識の社会史』)

[補足あり] 知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか作者: ピーターバーク,Peter Burke,井山弘幸,城戸淳出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2004/08メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 40回この商品を含むブログ (31件) を見る ピーター・バーク『知識…

和紙を毛筆で撫でるvs石に刃先で文字を刻む(松本彰『記念碑に刻まれたドイツ』)、そういえば音楽の「記念碑様式」の研究史はどうなっているのか?

[最後に音楽の「記念碑様式」のことを簡単に追記] 「書の国」の人々が「書」に与えている役割と、ユーラシア大陸の反対に住む人々が自国の音楽(をはじめとする文化)について「書く」行為に互換性があるのかどうか、同列に読めば読めてしまうのだけれども、…

日本的スポーツと日本的吹奏楽(有山輝雄『甲子園野球と日本人』、井上俊『武道の誕生』)

etc

相撲で言えばポスドクは序二段、専任は関取?!https://twitter.com/smasuda/status/308897814795132928何をおっしゃいますやら(笑)。関取は「転落→引退→廃業」のリスクがあるんすよ。停年までほぼ身分と生活が保証されている大学専任教員は、相撲協会親方…

ピーター・バーク『知識の社会史』

社会学者は、世の中のレギュラーとイレギュラーの間にとりあえずであれ線を引かなければ気が済まない性癖(そうしないと近代科学っぽい統計や理論ができない)から不寛容へ転じる危険をかかえていて、一方、文化史家は、友好的な宇宙人が地上に降り立って、世…

まとめ:書の国ニッポン千年が音楽の国ドイツ二百年に懸想した顛末

etc

一連の「音楽の国ドイツ」問題をそろそろまとめてみたい。こういうデカイ話は大ホラで終わるのがたぶん一番いいのだと思う。中国を盟主とする東アジアの辺境で古事記や源氏物語の頃からひたすら読み書きされてきた書き物一般がこの島で果たした役割、読み書…

「音楽の国ドイツ」補遺:受容史とオトナの偽善(そしてそれぞれのお国事情・家庭事情)

etc

[追記あり]吉田寛先生の「音楽の国ドイツ」の序章を読んで、ダールハウスが歴史記述におけるナショナリズムのバイアスについて、いつもの冴えとの対比が訝しいほど何も言っていない、という指摘を読んで、アレ、と思った。『音楽史の基礎』か他の本か、記憶…

「ピリオド聴法」

etc

http://www.classicajapan.com/wn/2013/02/281221.html慎ましい古楽コンサートで実行するとつまみだされるので、やってはいけない(笑)。