2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
[12/1 最後に小鍛冶邦隆さんの文体についてあれこれ書き足しています。色々なことを考えさせられる本で、こちらも必死で読んでおり、文章がいつも以上にとっちらかっていて申し訳ないのですが……。]読書の秋です。 作曲の思想 音楽・知のメモリア作者: 小鍛冶…
最近は出版不況で、会社の企画会議を通すのが大変、などと聞きますが、やっぱり、書物のタイトルがいわゆるマーケティングの観点から出版社の様々な意向を加味して決定されるケースが普通なのでしょうか?新聞の場合は、外部著者の署名記事であっても見出し…
モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテの生涯 (平凡社新書)作者: 田之倉稔出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/08/12メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る これから読むところですが、モーツァルトの台本作家が晩年はア…
今からおよそ三千年前からヨーロッパではキリスト教がさかんになり、キリスト教会は、教祖イエスの生年と伝承される時点を起点とするグレゴリウス歴を用いました。そして当時のヨーロッパでは、音楽においても、キリスト教の理論と礼拝が基礎になっていまし…
別のことを調べていて、偶然見つけた岩井直溥さんの語り下ろし自伝。(そういえば昔、岩井直溥指揮・編曲の吹奏楽ポップスをナマで聴いたのは、今はなき大阪府音楽団のコンサートでした。)http://www.bandpower.net/soundpark/02_iwai_story/iwai_index.htm…
[11/23 岡田暁生の新刊の感想を真ん中あたりに簡単に追記しました。←12/1 この部分をさらに書き足しています。]木村吉宏さんが出演して大栗裕を語るNHK-FMの番組、録音できていたのでようやく聴くことができたり、大阪センチュリーを語る鼎談に参加させてい…
NHK-FM吹奏楽のひびき、時間を勘違いして聞き逃してしまいました。大失態。金曜午後の再放送を予約録音することにします。表章先生の遺作は、資料研究をやろうとする者は必読。西洋音楽史とかカルスタのいいかげんな輸入業者感覚で日本を語れば、お手軽ラク…
なぜだかよくわからないのですが、このところ大栗裕と縁のあるものが相次いで色々出てくるようで。その1:朝比奈隆ヨーロッパ・ライヴ第3弾としてリリースされた1956年のスウェーデン放送交響楽団ライブ。朝比奈隆は、彼らと2つの演奏会をやっていて、こ…
「神戸の大澤壽人という作曲家のことを、あなた、やってみる気はありますか?」小石さんが電話でそういう風に切り出されたのは、2004年の春頃、NAXOSから大澤壽人作品集が出る直前のタイミングだったと記憶しています。自宅へ直接お電話をいただいたのは、た…
昨日ご紹介させていただいた大栗裕の歌劇「地獄変」(1968/1970)は、最初に箏の弾き語りがあります。平安朝の物語に近世邦楽は時代が合わないわけですが、それはともかく、大栗裕生前の2回の公演については、中島警子先生率いる桐絃社社中の皆さんが十二単…
ご来場の皆様、ご静聴ありがとうございました。[追記:こちらの補遺もあわせてどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20101109/p1 ]70年大阪万博という巨大イベントについては様々な切り口があると思うのですが、今回は、前半で実演3曲(貴志康一「竹取物…
70年万博は、突貫工事で千里の竹林を更地にして未来都市を造って、会期が終わるとまた全部壊して40年かけて人工の森を作って……。今では太陽の塔は、山に忽然とゴジラが出現したみたいに見えなくもない……。月曜に万博の話をすることですし、天気も良かったの…
先日来「よみがえるラジオ歌謡とその時代」で検索して来られる方が相次いでいるようで、ありがとうございます。そうしたご用命はこちらへどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20100806/p1 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20101102/p1 http://d.hatena.…
上田早苗アナウンサーに公共の電波で自分の名前を読み上げていただいて感激した……と茶化して終わりにしようかと思っていたのですが(笑)、(上田アナって、大河ドラマ「新選組!」の頃、昼の番組の司会をして、三谷幸喜や山本耕二と楽しくトークをしていた…
バタバタしている間に、放送日は明日に迫って参りました。http://www.nhk.or.jp/osaka/bk85/program/番組ページには出ていませんが、大栗裕の歌劇「夫婦善哉」の抜粋も収録されているので、放送されるはずです。放送内で紹介されるかどうかはわかりませんが…
某氏へ、というわけでもないのですが……、私もながらくブルックナーをバカにしていたのですが、そんなときに吃驚したのが、偶然、民放在阪テレビで観た金聖響のインタビューでした。インタビューで話す金聖響は、マスコミが「球界のケンカ番長」のレッテルを…