2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「音楽を考える2009 音楽と映像」(6) 指揮者の映像あれこれ

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神戸女学院の授業の最後2回分のレジュメです。あくまで「音楽」の授業なので、最後2回は、映像化されたクラシック音楽をテーマにしました。当初から、「映像を題材とするクラシック音楽入門」にしたいという狙いがこの授業にはありましたから。時間が限ら…

大学人の学術書贈与システムをめぐる部外者の素朴な不安

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ゆるやかに前のエントリーともつながっている話です。(岡田暁生という「大先輩」と久々に対面せねばならなくなって、気の弱い「研究者崩れ」がビビって、不安と妄想で心の中がグチャグチャになっておるのだと、ご笑覧いただければ、それで十分でございます…

雑感

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今年も秋には文化庁の芸術祭があります。審査に関することは芸術祭終了後の報告書で公式に経過報告がなされるはずです。事前に内容を口外することはできません。審査委員の名簿は、「芸術祭の手引」で公開されています。http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bun…

短信、日食のこの時に大栗裕の「神話」

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大阪は曇り空でそもそもお日様が見えていませんが……。天照大神が岩屋戸にお隠れになったこのときこそ、アメノウズメが踊る大栗裕の「神話」を聴く絶好のときかもしれません。 大栗裕作品集アーティスト: 木村吉宏朝比奈隆,大栗裕,朝比奈隆,木村吉宏,大阪市音…

シューベルトに魅せられた人々、受容史の万華鏡

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去年4月に東京交響楽団のプログラムに書いたエッセイ、アップしました。http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/article/tso20080409.html東京交響楽団のシューベルト・チクルスについて、当時書いたエントリーはこちら。(2008年の「熱狂の日」…

「音楽を考える2009 音楽と映像」(5) ラジオ放送におけるアナウンサーと、音楽物語というジャンル

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神戸女学院の「音楽を考える」という半期の授業。「(20世紀の)音楽と映像」を考えてみようという趣旨で主に映画を取り上げてきましたが、先週から、今度は、放送(ラジオ・テレビ)の、映画とは似て非なる特性を検討しています。

「1Q84」vs「1968」

わたくしは、大栗裕との関連で、このところ仏教や日本古来の神々への信仰に関する本なども少しずつ読んでいますが、現時点でオウム真理教について村上春樹さんのご高説をお伺いしたいとは思わないし、ジョージ・セル指揮のヤナーチェクを今聞き直したいわけ…

「思想地図」VOL.3&原武史「滝山コミューン1974」

「思想地図」VOL.3という本の巻頭に磯崎新、浅田彰、宮台真司、東浩紀、あと「ゼロ年代」の本の人などが集まったシンポジウム記録があって、あきらかに司会の東氏以外、誰も幸福ではないと思われる会合なのに、どうやら東氏はこの本を「こういうのを僕は作り…

「音楽を考える2009 音楽と映像」(4) ポピュラー音楽、映画のなかの「私」

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先週(=マイケル・ジャクソンが亡くなる前日)と今日(その一週間後)の授業のレジュメです。レジュメだけ載せる安直なやり方では、あまり伝わらないと思いますし、このテーマは、社会学系の研究者・論客さまの層が厚い分野で、わたくしには、通り一遍の内…

「音楽を考える2009 音楽と映像」(3) 映画の効果音に耳を澄まし、時代劇映画の日本語を聴く

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話した内容をリライトしている時間がなくなってきたので、レジュメをそのまま出します。「映画の音楽」というときに、いわゆる「映画音楽」だけを扱うのが不満で、サウンドトラックに入っている音を極力全部対象にして授業を進めたいと思っていました。話の…