シューベルトに魅せられた人々、受容史の万華鏡

去年4月に東京交響楽団のプログラムに書いたエッセイ、アップしました。

http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/article/tso20080409.html

東京交響楽団のシューベルト・チクルスについて、当時書いたエントリーはこちら。(2008年の「熱狂の日」はシューベルトがテーマだったのですね。もうすっかり忘れられているような……。)

http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20080409/p1

「シューベルトはひとことで言えばキレる」(岡田暁生)で、まあいいとは思いますが、わたくしにとって、卒論・修論以来なんとなく積み残しの宿題のようになっているこの作曲家について、そのとらえがたさを、さしあたりこんな風にまとめてみました、ということで。

そういえば、2008年度は、ほかにも、大阪音大で音楽学専攻3回生対象の音楽学概論の授業を受け持たせていただいたのでした。その授業では、前期に西洋音楽史学の一端としてウェーバー研究の現状を紹介して、後期は現在調査中の大栗裕についてお話をさせていただきました。

大学在学中に自分が何に興味をもっていて、何をどうしたかったのか、エッセイや授業の形で総括するような機会を得たことは、まったく新しいことを調べはじめようとしていたタイミングで、大変有り難いことでした。