大阪フィルハーモニー交響楽団第384回定期演奏会

ザ・シンフォニーホール。本日も前半のみ(体調不良ゆえに)。グルック「アウリスのイフィゲニア」序曲(ワーグナー編曲)は、ダイナミクス、表情ともに、単色のグレーな演奏。リーバーマン「ジャズ・バンドと交響管弦楽の協奏曲」の、十二音技法を媒介にビッグ・バンドとシンフォニー・オーケストラを結び合わせるというアイデアは、今聞くと、過去の観念的な試みに思えてしまいました。共演は、アロー・ジャズ・オーケストラ。

クラシックにおけるオーケストラ、ジャズにおけるビッグ・バンドは、かつて、それぞれのジャンルの「顔」と見られた時期があったわけですが、21世紀を生き延びられるのか、今はどちらも厳しい立場。この企画は、はたして、そういう状況の変化を自覚した上でのものだったのでしょうか?