Symphony No. 1 “Hiroshima” (2003) のスコアを入手できた人いるの?

友人知人が何人いようと、無理なものは無理に決まっているわけだが、どうも楽観的過ぎるのではないだろうか。

そういえば来年5月には海外で「Hiroshima」を上演予定とのことなので、楽譜が非公開で封印されているわけではないようですし、先のテレビ取材では、新垣氏の手元にこの作品のスコアのコピーと思われるものがありましたよね。

この作品の楽譜を研究目的で閲覧もしくは借り出すことができるのかどうか。できないとしたら、なぜ、誰がどのような理由でそれを阻むのか?

「研究」はそこからスタートするのが順当だと思うのですが、既にワークショップの開催が決定しているということは、そうした基本的な懸念については、すでに誰かがきっちりやるべきことをやり終えているのか。

もし楽譜を入手できたとしても、あの交響曲だけでも長大で、普通の学者に数ヶ月でゼロから研究して成果を発表しろ、と言うのは無茶ですよ。作品は他にもいくつもあるんでしょう? 

大手週刊誌(通常、取材は敏腕スタッフを集めたチームプレイだと聞いている)を余裕で出し抜いて、学者のほうが先に問題の核心をつかむことに成功したのだとしたら、確かにこれは、世間に堂々と発表すべき成果であろう。

STAPのように、(成果が)「ない」ものを(成果が)「ある」と無理矢理言いくるめるワークショップでないことを祈ります。

[ポピュラー音楽学会は「テクスト至上主義」への批判勢力だから楽譜なんて知らない、という、想定される言い訳はナシね。そろそろ、そういう不毛な党派争いはやめにしましょう。]