ショハキモフ

無理矢理でなくオーケストラをぶん回す今どきの欧州の若い指揮者のスタイルという感じですね。

いずみホールで2管編成のオーケストラが完璧なバランスで鳴ったのを聴くのは、ヤルヴィ&ドイッチェ・カンマー以来な気がする。(思い切って鳴らすのだけれど、針が振り切れたようにデカ過ぎてツブれた音には決してならない。)

ただしこの人、色気みたいのは全くなくて(音楽がチェリーボーイっぽいというか……)、チャイコフスキーのロメオとジュリエットが死ぬ前に連綿と盛り上がっていくところは、人生経験豊富なオーケストラのオトナの皆さんが愛とはこういうものだ、とお手本を示しているようにも見えた(笑)。

オーケストラは、日本センチュリーの皆さん。

いい指揮者が立つと、オーケストラはどんどん本気になっていくんですよね。いいものを聴かせていただきました。