中沢昭二「骨董病患者㊙カルテ」

「音楽」が扱われなくなってしまった1983年の芸術新潮の3月号から12月号まで、放送作家中沢昭二の「骨董病患者㊙カルテ」という読み物が連載されている。中沢昭二は大栗裕の歌劇「夫婦善哉」「雉っ子物語」「鬼」の台本を書いた、かつての仕事仲間である。

前年1982年に『ほんとにほんと焼』を書き下ろしで出して、それが編集者の目にとまったのだろう。