迫り来る都市化の波と「ありません」

先の出現率の修正で、家の近所でPたちが定期的に盛大なパーティを催すようになった。一ヶ月ぶりに出たカイリューがそこに参加しているなど賑わっているが、同時に、ガスをぷかぷか噴出する者が出て、「都市化の波」という昭和40年代風の言葉が思い浮かぶ。(水の都が煙の都に変貌する、みたいな。)ヘドロのお化けにはこれまでどこでも一度も遭遇したことがなく、いっそヘドロと無縁な環境がこのままずっと続くとしたら、それはかえって誇らしいことなのではないかと思っているのだが、もしかすると、そのような願望が潰える日がいずれ訪れたりするのだろうか。

[追記]

囲碁では投了するときに「ありません」と宣言する作法になっている。「私にはもう打つ手がありません」の意味だと思う。最近は、わかりやすく「負けました」と言うこともあるようだが、TL27半ばにして、はじめて「ボールがありません」という表示に遭遇する。背中に花を背負ったお化けを前にしてのこの事態は、ふてぶてしい面構えのこの者こそが近隣を牛耳るボスなのかもしれぬ、という妄想を抱かせる。アルゴリズムは定かではないがレベル上昇に伴うと思われる捕獲難易度の上昇、高騰する養育費、パーティの乱発によるコストの上昇が、早晩こういう事態を招くであろうことが予想されたところではあり、なるほどこういう風に金銭とアイテムの等価交換へとユーザを誘導するのだなあ、と、またひとつ、賢くなる。都会は世知辛く搾り取る、ということか(笑)。非戦を決意した私には、君たちに支払う金はないが(=拡張された反帝反米がフリーライダー問題を招く事案)。

(しかしこういう時に限って道端に巨大なカビがでる。獲れたからいいが、確率のいたずらであろうか。)