意識の高いキーワード集

「世界水準」

外国から分け隔てなく人材を登用して、自分(たち)が積極的に外国へ出て行くのが「世界水準」なのだとしたら、朝比奈隆と大フィルも「一地方都市に世界水準のオーケストラが誕生した」大事件、ということになるよなあ……。

日本は「世界水準」の洋楽演奏家が山のようにいるパラダイスです。

夢よ、覚めないで!

「コラボ」

もう大昔と言って良いのかもしれない20世紀の最後の年、2000年に池袋ウエストゲートパークというドラマがあって(原作小説は石田衣良で、ドラマの脚本はクドカンで、演出は堤幸彦だったんだねえ)、あのドラマには、チャイコフスキーの弦楽セレナードでバレエを踊るうっとうしいナルシストが出てきたなあ。あれが、クラシック音楽とダンスのコラボっていうやつだったのかなあ……。

[あのお兄ちゃんは西島千博といって、のちに真矢みきと結婚したらしい、といま知った。]

音楽のどこがどうなっているのか、実は「音楽」のなかに舞踊から摂取したDNAみたいなものが入ってこういう姿になっているんだとか、何も知らずに、自由に運動するのって、楽しいよね。感性の閃き、才能の幸福な出会いだよね。

さて、何が言いたいかというと、アラフォー男女で、当時渋谷系にハマっていた奴らが、会社で課長になり始めているのだ。こいつらは、面倒臭い。所詮、流行ったので、多くの人が聴いている音楽ではあるのだが、自分はお洒落な特別なものを聴いているという特別感、うんちく話好き。こういう奴らが課長になり始めているのだ。

【コラム】渋谷系という面倒臭い存在…そして、渋谷系上司こそ最も面倒臭い奴らである – しらべぇ | 気になるアレを大調査ニュース!

大事なのは傾聴力。

「自分は特別」「お洒落な文化を知っている」という優越感、これをいじってしまうと大変なことになるから、気をつけろ。

らしいです。

みんな忍耐力あるよね。オジサンは、こういうオコチャマたちのお守りをする気はないよ。無重力空間をフワフワしていて、いつ見ても一緒だもん。メディアとテクノロジーがエンパワーする不老不死の夢、ほとんど老荘思想に見える。でも、長いスパンで見ると、同じ在庫をぐるぐる回しているしくみだから、反復されるたびに着実に経年劣化してる、よね。