瀬川昌久自選著作集1954-2014: チャーリー・パーカーとビッグ・バンドと私
- 作者: 瀬川昌久
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: 単行本
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付録の蓮實重彦との対談、後半は、言うことがなくなって、20世紀前半はいい時代だった、という話で終わってしまう。
テレビ嫌い、ビートルズ嫌いは、ラジオと映画があってテレビのない時代、レコードがあってテープレコーダーがない時代は良かった。ということになりそうだ。20世紀前半の作品を対談中にDVDという光学メディアで鑑賞しているのが象徴的で、結局、この世代の人たちは磁気テープを好まない、ということのような気がします。
私たちに不足しているのは、20世紀の磁気テープを語る言葉なのかもしれない。