乱数と偶然

確率を数学的に取り扱うときには random number 乱数概念が召喚されるが、random な状態は、あり得る事象が均等な割合で出現・分布するわけではなく、出るときはやたらに出るし、出ないときは出ない、という暴れ馬状態を想定しているらしいですね。(random の語は、もともと、突進、馬の暴走、を指すのだとか。)

ジョン・ケージの偶然性の取り扱いが晩年に白い音楽に移行していくのは、彼の関心が random の発生とは別の何かを向いていた、ということだったのかもしれない。

Pがいつどういう風に出るか、定点観測していると、重み付けされてはいるのだろうけれど、いかにも random っぽくなっているようですね。(random っぽい、というのは妙な言い方だが、そんな感じ。)