2016-11-20から1日間の記事一覧

21世紀の高等遊民

人文学にとって、教養市民の後継である彼らは自らの基盤だが、音楽家からすれば、おそらく彼らは有力な顧客候補のひとつに過ぎない。絶対音楽論は、劇場が日常的に反復可視化するこのような反転を抑止隠蔽してしまう。

命日

書き忘れていました、11月19日シューベルトの命日に、京都で「美しき水車小屋の娘」の演奏会のプレトークを務めさせていただきました。堀朋平さんの本が出たおかげで、シューベルトについての知識を劇的にアップデートできたことをかみしめる機会となりまし…

音楽演劇学の興亡

今は改組されてその名称がなくなったけれど、阪大文学部に美学科が設置されたとき、音楽学専攻は、公式には、山崎正和の演劇学専攻とあわせて「音楽演劇学講座」を構成していた。私は、履歴書的には「大阪大学美学科音楽演劇学専攻卒業」ということになる。…