金剛能楽堂の秋〜第2夜ソプラノの夕べ〜(菅英三子)

能舞台での演奏会。決して歌いやすいとは思われない空間で、余裕のある柔らかい声を保ち、「魔笛」(夜の女王)や「リゴレット」(ジルダ)を楽々と歌うことのできる、本物のコロラトゥーラ・ソプラノ。

「星に願いを」、「キャッツ」、「からたちの花」、「から松」などを歌った前半も、上品にまとめておられましたし、曲を追うごとに、若い人たちの伴奏(チェンバロ:三橋桜子、ヴァイオリン:佐藤一紀他)が、歌に感化されたように、どんどん揃っていくのが印象的でした。