志賀雅子ピアノリサイタル

イシハラホール。丁寧に楽譜を読み解き、ひとつずつ表現を積み重ねていく良心的な演奏だと思いました。ただ、あまりに慎重で、ほとんど一小節ごとに立ち止まり、楽想の大きな変わり目で身構えてしまうのが気になりました。時にはノリに身を任せること、大胆に音楽を解き放つことが必要ではないでしょうか。ショパン「バラード」全曲。シューベルト「ソナタ」変ロ長調D.960。