「よみがえる関西のオーケストラ作品」NHK大阪公開録画

もし戦後関西にローカルな特色があるとしたら、たぶん、舞台・コンサートと同じくらいNHKと民放各局が重要。タカラヅカの「ベルサイユのバラ」も、吉本新喜劇も、実際の劇場で観た人の数倍がテレビで知ったはずですし、関西歌劇団に勢いがあった頃には、大阪の民放テレビ・ラジオで関西歌劇団歌手がレギュラー出演する番組があったとも聞いております。

貴志康一は早く亡くなったので間に合いませんでしたが、大澤壽人も大栗裕も放送局の仕事の比重が非常に大きかったわけですし、どうして関西の音楽研究者(学会の人とか)は、放送に無関心なのだろうと不思議で仕方がないのですが……。

NHK大阪放送局が、開局85周年記念でこういうのをやってくれるようです。

http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0062241/index.html

中沢昭二脚本・大栗裕作曲(ということは歌劇「夫婦善哉」のコンビ)によるラジオ・ミュージカル「待てど暮らせど物語」の一部も上演されます。他の作品も面白そうです。

本名徹次指揮、大阪センチュリー交響楽団。

[追記] 収録後の感想はこちら http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20100806/p1