- 作者: 伊藤亜紗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/04/16
- メディア: 新書
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いい本だった。奇しくもここにも、四本足の椅子と三本足の椅子、というように、4と3を対比する比喩が出てくる。「3」を割り切れないイレギュラー、と見ないのは重要……。
そして、著者は「目が見える」立場で目が見えない世界を説明しようとしているわけだが、このアプローチだと、目が見えない人が読んで、目が見える世界とはこういうものなのか、と理解する訳にも立ちそうな気がする。グローバリズム(「私」を地球規模に拡張するかのような)ではないユニヴァースのヴィジョンがあり得るとしたら、それはこういう感じの双方向性の先なのかもしれませんね。