2016-11-17から1日間の記事一覧

エスノサイエンスを認めない日本楽理の不自由

一次資料の発掘と分析、というのは、日本楽理の得意技である。フローベルガーの第一人者、とか、バッハ研究所勤務、とか、ということは、日本楽理の社中では周囲を跪かせるオーラになる。(その当人は現場で揉まれていらっしゃるに違いなく、必ずしもご自身…

日本楽理のエクリチュール

承前。東京芸大楽理科と音楽之友社が接合することで生成されるに至った「日本楽理のエクリチュール」とでも呼ぶしかない言語実践が、歴史的事象として存在すると思うんですよね。ちょうど、芸大和声に似た機能を果たして、戦後日本には、音楽(主に洋楽)に…

20世紀後半の音楽史における音楽学

私は、日本音楽学会という団体の歩みを、20世紀後半日本の洋楽史の一部だと捉えています。当然そうなりますよね。大学のサークル活動が歴史記述の一部であるのと同じ資格で、大学教員たちの課外活動としての学会運営も歴史を形成している。それは、コンヴィ…

査読と口頭コメント

なるほど論文の査読に相当するものを口頭発表について設定するとしたら、コメンテイターですね。そういえば(東日本等がどうなっているのか知らないが)、西日本支部は例会のすべての発表についてレポーターを置いて支部通信にレポートが掲載される。あれは…