- 出版社/メーカー: 松竹映画 コアラブックス
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「リンゴの唄」というと、焼け跡になった東京、人でごった返す闇市のラジオからくぐもった音で鳴らすのが定番になっていると思うのですが、映画「そよかぜ」をみたら、並木路子を売り出すアイドル映画だった。当時の感覚だと、品行方正で、やたら洋楽を歌ってウソくさい?
主人公が劇場の照明係のアルバイトをしていて、家には劇場のバンドのメンバーが下宿(?)している設定で、最初から何度も劇場の歌やおどりのシーンがあるのは、これ、たぶんSKDですよね。
第二次世界大戦に前後して、1944年(昭和19年)に解散を余儀なくされる。この後、残留者により「松竹芸能本部女子挺身隊」が組織され、各地の慰問に派遣。翌1945年(昭和20年)には「松竹舞踊隊」の名で浅草公園六区の大勝館等のアトラクションに出演するなどして凌いでいた。同年、松竹歌劇団(略称・SKD)に改称し復活する。
松竹歌劇団 - Wikipedia
長野のりんご園のクライマックスシーンは、これって戦後初のプロモーションビデオと言ってしまっていいのだろうか、と妙にテンションが上がる。最後のステージでヒロインを見守るイケメン指揮者は、なんだか、「のだめ」の千秋様みたいだし。
詩はサトーハチローで、曲は万城目正。(字は違うけれど、20世紀少年の「万丈目」、人物像のモデルは「虚業家」康芳夫だとされているらしいですけれど、この珍しい名字はどこから取ったのだろう。)
[あらためてタイトルを確認すると、音楽は筆頭で仁木他喜雄がクレジットされている。冒頭とかの華やかな響きがするアレンジが仁木地で、ちょっと野暮ったいのが万城目、という理解でいいのだろうか。]
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それにしても、小谷野敦ブログは、こんなにたくさんの人が見ているのか、とびっくりした。
まだ前半しか読んでいないけれど、あの人もこの人もみんな東大の同級生か、なんだよそれ、と、だんだんウンザリしてしまいそうな……。
- 作者: 坪内祐三
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