テレビの知識

江戸時代の町人さんが読んでいた黄表紙とかそういうのは楽しい絵本みたいなものだったようだし、あとは裕福だと歌舞伎を見に行くくらいか……。

さっき夕方のいわゆる「情報番組」をみていたら、行政の話で、解説者さんが関係者を小ずるく下卑た連中としか思っていないような読み解き方をしていて、毎日こういうのを見るのは江戸の町人さんとあまり違わないんじゃないかなあ、こういうところが情報源だと、インターネットのゲンロンがゲスい方向へ流れていくのも無理はないのかなあ、と思ってしまった。

でもまあ、朝や夕方の時間帯のテレビは、1970年頃は子供向けの実写やアニメに占領されていたわけだし、80年代にアメリカのマネをして、大人向けのニュースショウなるものをやるようになった頃も、朝や夕方はロス疑惑、とか、芸能スキャンダルを連日追いかけるか、あとは、タレントの卵のお姉さんとか女子アナさんが画面に華を添えていたり、中高生相手の芸人さん・アイドルさんのバラエティ番組だったのだから、今の「情報番組」は、黄表紙から読本が出てきたくらいには成熟したのだろうか。

これでは、イスラム国と言われても、ペリーの黒船で騒いだ江戸の人々と同じように意味わからんよなあ。