2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

謹製カレンダー

まったくの余談ですが、このたび国連の何かの認定を受けるべく手続きが進んでいると報じられた学校は、毎年校内の美しい写真を配したカレンダーを作って、関係者に配っている。母がいつも楽しみにしております。

2日目

ピアノ三重奏・四重奏一次予選は朝9時半からで終わったのは夜10時前。12時間いずみホールにいたことになる。最後の最後に、今最先端の室内楽はここまで繊細にやるのか、と凄いものを聴くことができたので、頑張ってつきあった甲斐はあった。

順当

弦楽四重奏一次予選結果はそんな感じでしょうか。(大阪国際室内楽コンクール)。アジア系(ドイツ在住でめちゃドイツ風なベートーヴェン)が一団体、モダン・ピリオドのハイブリッドなスタイルが一団体(個人の意見としてはベスト・ドビュッシー賞をあげた…

保護期間延長

まだ確定ということではないとは思うが、仮にそうなったとしても、決して悪いことばかりではない……と言えるようにしていかねばならない。過去の著作物を「そのうち保護期間が切れるから」と邪険に放置するのではなく、良い形で運用していくしくみを考える契…

しのぎ?

むしろ、室内楽やろうって人たちだから、自分(たち)がだいたいどのあたりのポジションなのか、周り見てわかってやってる感じがする。

「われわれは中世のような混沌を無力に生きている」などという寝言に私は同意しないし、そんな言い方は中世の人々に対して失礼だ。

何が人を洋楽へ駆り立てるのか?

だから、その先の話がしたいわけよ。レコード・録音文化のなかで、「くらっしっく音楽」の演奏家それぞれの違いがどうのこうの、という談義は中心的というより周縁的な現象なんじゃないか、という疑問はひとまず脇におくとして、人を呼んでコンサートを開く…

日本とレコード

日本は、レコードが生まれる半世紀前から洋楽を受け入れている。この一番古い段階を飛ばして「日本とレコード」を語ると、レコード人間の身贔屓になり、なおかつ、その議論は「レコード以前」から洋楽に触れている人たちとその末裔に、未来永劫勝てなくなる…

脱サイコ

「めまい」とか「サイコ」とか、私はまったく心が動かない。

脱メイド

デイジー(グレート・ギャツビー)もパウル(死の都)も、家にハウスキーパーを雇う階級の人間である。

私はあの人の思い出を誰にも言わずに墓場まで持っていく文学少女、アニメなんて見ないわ

病む女はなぜ村上春樹を読むか (ベスト新書)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2014/05/09メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る

新宗教とエディターシップ

齋藤十一を語るときには、彼が父の感化で青年期に新宗教(ひとのみち教団、のちのPL)にどっぷりつかって、社会人になってから脱会した経歴の持ち主であることを忘れないほうがいいと思う。エディターシップが、現代の神がここにいる、と、神は死んだ、の危…

それはメロドラマの型です

http://opera-ghost.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-7893.html

デイジーとマリエッタ

読んでみた。 グレート・ギャツビー (新潮文庫)作者: フィツジェラルド,野崎孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1989/05/20メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 49回この商品を含むブログ (142件) を見る

情報ダダ漏れには二種類ある。ひとつは、自分が受け取った情報が出していいものかどうか判断できない能力不足。もうひとつは、自分の信念のためなら何でもする、と何かを信じて疑わない態度。後者は前者の数倍たちが悪い。

そこでイエスは言われた、「これは、だれの肖像、だれの記号か」。 22:21彼らは「カイザルのです」と答えた。するとイエスは言われた、「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。 22:22彼らはこれを聞いて驚嘆し、イエスを残し…

そっちの話に乗ったら行き先はどこか、みんなわかってるから聞かなかったふりして無視してるんだけどなあ……

プロ? 実務家とトラブルメーカーの話

2014年現在の日本亡国論は、子どもの学校の成績が80点から71点に下がったことを「転落」として大騒ぎするのに似ている。「優」と「良」の差はたかだか9点なのに、そんなことでオトナたちが仕事そっちのけで口角泡飛ばす議論とは、いったい何がやりたいのか。

最重要課題として取り組んでいる人が、それをこのタイミングでこんな場所でこんな形で話題にするはずはない

憂さ晴らしや景気づけのネタとして消費するな(怒)。

連休明け

今年は特に、連休中、5月上旬は関西のコンサートが少ない。 (1) ここ数年、オーケストラの定期が月の後半に集中する傾向がある。 みたいのがベースにあって、 (2) 連休中はお客さんも都会を離れるのだから、普通のコンサートをやるには適さない なのか、 (3…

証明と古典音楽

お互いに技を掛け合うように、新しい計算を開発して問題を出し合うことが数学の主流だった時代に、なぜそうなるのか証明して論を立てる方向へ舵を切ったのは、おおよそ、オイラー(1707-1783)のあたりからだと考えるといいみたい。 オイラーの無限解析作者:…

立つ鳥の跡

うちの父親は、こうと決めたら後に引かず、基本的に他人に迷惑をかけない、というか、全部自分で進めて他人を頼ることができない人だったので、当人がいいと思うようにさせて、こっちはその姿を見守るしかないと覚悟を決めて看取ったが、たぶん、世の中には…

経済(贈与を含む)は格差を解消しない

客もそんな、無いものねだりはしない。 その使命感は色々不遜だ。(こんなに頑張ってる私を認めて!の言い換えめいてるし。)

退散の作法

中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史 (文春文庫)作者: 與那覇潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (19件) を見る

一回目はなしくずし、二回目は納得ずく

世界戦争 (現代の起点 第一次世界大戦 第1巻)作者: 山室信一,岡田暁生,小関隆,藤原辰史出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/04/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

着脱可能・巻き戻し可能な状態で貼り付けるのが引用

という風に、科学が容認するコピペ=引用は、技術的に説明できるんじゃないの。活字出版(を模倣するデジタル書類)だったら、「」で括るとか、空行で前後を仕切って、当該段落をインデントすることで、引用箇所が着脱可能になっている。で、どうして着脱可…

「物わかりのいいおじさん」枠:ベイトソンを援用してものを言うのは、それほど目新しいことなのだろうかと疑問が残るミュージッキング

ミュージッキング―音楽は“行為”である作者: クリストファースモール,Christopher Small,野澤豊一,西島千尋出版社/メーカー: 水声社発売日: 2011/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る

映画のようなオペラ、二人三脚の成果物

亡命ユダヤ人の映画音楽―20世紀ドイツ音楽からハリウッド、東ドイツへの軌跡作者: 高岡智子出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2014/03/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

エゴサーチ

やってもいいけど、その結果を本人が周囲に見せびらかすのは、なかなか理解しがたい発想ではある。どこかで、SNSは事前告知より事後の感想・評判を確定するのに効果あり、との意見というか、分析(?)が出ていたが、たぶん、そうなんだろう。メディアの性質…

新規フォルダ

5月は中旬から下旬に、集中的に走り込む感じのスケジュールを組むことにした。来た仕事を受ける、おなじみのラインナップのなかから順に選ぶ、というルーティンを続けていると、人間、確実に発想が劣化・硬化・摩滅するだろうしね。こちとら、自分で生産し…

引用

[……]就任披露に20世紀の音楽をやるのは井上らしい挑発。ただし演奏は、決して冷たくない。大きな空間を埋める大音響も、語り口がおおらかで、いわば手作りの感触がある。中間の葬送音楽の壮大なクライマックスは、まさに血の通った人間の叫び。音楽家は機…